ファティマ (ファイブスター物語)
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ファティマ(Fatima)は、永野護の漫画『ファイブスター物語』に登場する有機的人造人間である。
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[編集] 概要
星団暦2310年、リチウム・バランスによって、制御が困難なモーターヘッドを騎士に代わって制御する為に作られた。全てのファティマは、睡眠状態で星団暦まで生き残った最後の純血の騎士ナッカンドラ・スバースの細胞から作られており、いわば全てが姉妹とされる。ファティマはほぼ全ての個体が女性型である。生物の男性は女性から分化する為であり、本来人間は出生までの生存率が女性と比べて男性は低く、ファティマではその傾向が顕著となるからである。ファティマから生殖機能は削除されており、性差も不要であることから男性型ファティマが作られることは極めて稀である。
人間とほぼ同じ身体を持ちながら、スーパーコンピュータをも凌駕する演算能力と情報処理機能を与えられており、モーターヘッドの制御を行う。騎士と共にモーターヘッドに搭乗し、頭部に移植された「ヘッド・コンデンサ」を介してモーターヘッドと情報のやり取りを行い、騎体各部の制御全般を行う。ただし、通常の無機コンピューターと違い有機的であるため「物忘れ」はある。
また純血の騎士の細胞から作られている為、騎士には及ばないものの、通常の人間を遥かに凌ぐ肉体能力を併せ持つ。なお、彼女らは非常に美しい容姿を持ち、例外なく痩身で、成長を止められた後は外見上は全く老化せず、生殖機能は持たないが性交は可能である。
ファティマの設計と育成には特有の能力と専門の技術が必要であり、その専門家はファティマ・マイトと言われる。
モーターヘッドの制御と言う点において、ファティマの容姿が人間に近い必然性は無く、逆に人間型は非常に高いコストと不安定さをもたらしている。それを解消したのが、開発したエトラムル博士の名を取ってエトラムルと呼ばれる非人間型ファティマである。巨大なミジンコの様な奇怪な姿をしており、純然たる有機コンピュータに近い。人間型ファティマのように突発的に高性能な個体は期待できないが、比較的安価で性能が安定しているなどの長所も多く、好んで使用する騎士団や騎士、モーターヘッドマイトも多い。高名なファティマ・マイトの手によるエトラムルは美しい外見を持ち銘に見合う性能を持つ。
戦闘などの外的要因を除き、十分なケアを行えば死ぬことも無いとされていた。しかし作中では2997年に687歳という年齢で最初に製造された4人のファティマの一人インタシティが息を引き取るシーンが描かれた。しかし試作段階の最初の1体であることといまだ1例しかないことから平均寿命は不明である。
[編集] 成長タイプ
ファティマは一定年齢の外見に達するまで育成ポッドで育成され、必要に応じある成長段階で成長が止められそれぞれS・M・L型のタイプに分類される(いくつか例外もある)。
成長を止めた後はその容姿が大きく変化する事はない。
- S型(少女型・14~15歳程度)
- 最も幼い段階で成長を止めたもの。成長に伸びしろの幅が見込めるものの、精神状態に不安が残る。星団で最も多いタイプ。
- M型(乙女型・16~17歳程度)
- S型とL型の中間。S型に次いで多い。
- L型(成女型・18~20歳程度)
- 精神状態は最も安定しているが、成長の大幅な伸びは期待できない。ファティマの中で一番少ないタイプ。
成長につれ数が少なくなっているのは、成長に手間や時間が掛かり過ぎるためである。
[編集] フルゲージ
能力を比較する基準として、フルゲージという区分がある。フルゲージはパワー・ゲージとクリアランスに分けられ、パワーゲージは機械的な測定によるランク分けで、クリアランスとは相対的な総合評価である。
特別に優れたファティマには最高級の証であるF(フローレス)が与えられる。多数のファティマが生産されているが、劇中などで公開されているフローレス・ファティマは過去を含め僅か10数体である。また、FFとSFはそれぞれクローソーとタイ・フォンの特別なファティマの固有のものとして設定されている。
パワー・ゲージやクリアランスで高評価を受ける個体はマイトの直接の設計・育成によるものが多く、ファティマ・ファクトリー製のファティマは能力はそれなりである。マイトの中でも高名なマイトによるファティマは極僅か(一人の生涯生産数は多くて数10体)であり、計り知れない価値を持っている。その為に多くの騎士や国家がその所有を競って殺到し、過去にはファティマを巡って決闘という流血の事件もしばしば起こった。
- パワーゲージ
- 戦闘能力・MH制御・演算性能・肉体耐久・精神安定の5項目で表される。D2以下は例外を除き廃棄対象となる。逆に戦闘能力で3Aは(超帝國の)騎士並の強さとなり、星団暦の殆どの騎士にとって制御が出来ない力であるため星団法違反となる。なお、クローソーについては彼女の為だけに最強を示すVAのランクが特別に設けられている。
- VA
- クローソーの為に設定されたランク
- 3A
- 戦闘力では(超帝國の)騎士級
- 2A
- 超A級ランク
- A
- 通常の最高値
- B1
- B2
- 一般的なファティマのランク
- C
- 一般的なファティマのランク
- D1
- D2
- 廃棄対象
- E
- 廃棄対象
- クリアランス
- ダイヤモンドの透明度の基準値「クラリティ(Clarity)」が元になっている。
- FF(Forever Fantastic Flawless)
- クローソーの為の称号
- SF(Silent Flawless)
- タイ・フォンの為の称号
- F(Flawless)
- VVS1(Very Very Slightly 1)
- VVS2(Very Very Slightly 2)
- VS1(Very Slightly 1)
- VS2(Very Slightly 2)
- 80%のファティマはこのクリアランス
- S1(Slightly 1)
- S2(Slightly 2)
- 廃棄対象もしくは非人間型ファティマ(エトラムル)
[編集] ファティマの処遇
ファティマの存在は星団法で強く規制されており、また彼女らを所有する騎士の動産と見なされ人間と同様の権利は与えられない。彼女らは工場やマイトの工房で培養・育成され、高い教育と訓練を施された後、星団法に規定された様々な処置(ダムゲート・コントロール(以前の表現ではマインドコントロール)、アイカバーとクリスタルの装着等)を経て騎士の需要を待つ。
ファティマにはその性質上能力の個体差や騎士との相性があり、特定の騎士と組んだ場合に通常よりも高い性能を見せる(初期は国家資産であったが、比較的早い時代にその特性が発見された)。そのため状況が許される限りにおいてファティマ自身が騎士との相性を判断しその所有物となるかどうかを決めることが一般的となっている。それはファティマに認められている数少ない権利の一つとなっている。ファティマを求める争いの反省もふまえ、公開して集まった騎士らの中からファティマが相手を選び出す式典を「お披露目」と呼び、式は盛大に執り行われる。
ファティマは基本的にモータヘッドのコントロールの為に騎士が所有するものであるが、優れた情報解析能力のためマスコミが所有する例もある。一部の豪族や貴族の中には、騎士ではないにも関わらずその権力により騎士の資格を偽造し、何らかの手段でファティマを手に入れるものもいる。
仕えるべき主(騎士)のいないファティマは、その身を防衛する最低限の権利も許されていない。そのため、戦闘などで主を失い騎士や国家の庇護を失ったファティマ(はぐれファティマ)は、そのほとんどが若く美しい痩身の女性であることに加え、騎士への嫉妬心を煽る存在であるため、騎士の力を持たない一般人男性によって性的暴力を受けることも珍しくない。
[編集] ファティマ・ファッション
純血の騎士の細胞から作られているファティマは、騎士以上に劣性遺伝子のかたまりであるため特有のアレルギーを持っている。また、星団法により一目で人間と区別できなければならないという制限があるため、独特のファッションを纏っている。また、ファティマの美貌により一般人が劣情など誤った行動を起こさないよう、人前で素肌を晒してはいけない、外部から瞳が見えてはいけないなどの規制がある。
彼ら専用の服(ファティマスーツ)を製作するマイスター(職人)が存在する。ファティマスーツには成長タイプを即座に判断できるなどのメリットもあるが、対戦闘用の機能やファティマがアレルギーを起こさない高価で希少な天然素材など(ここではナイロンなどの化繊も天然素材に含まれる)を用いるなどで日本円に換算して一着数億円という価格となっている。
- グロスフェイス
- ファティマが登場した当初のスタイル。ファティマの美しい顔は決して人に見られてはならないとし、プラスチックの仮面の着用が義務付けられていた。鏡面的な仮面からグロスフェイスと呼ばれる。服装は機能優先の装甲を備えた戦闘スーツ。
- アイスダートスタイル
- グロスフェイスの時よりも規制が緩められたスタイル。仮面の代わりにアイコンタクトの装着が義務付けられ、長年に渡って続く規制となる。服装は機能優先の装甲スーツが主流だが、徐々にファッション性が備わるようになる。
- マンティック・モード
- アルセニック・バランスが考案した宇宙生活に適したファティマ・スーツ。マントを羽織るような感じで全体的にゆったりとした印象のデザイン。着用したファティマはタイ・フォンとダイオードが登場している。この両者は宇宙での活動を主目的に製作されたか、実際に宇宙生活が長いファティマである。
- デカダン・スタイル
- アイスダート・スタイルからさらに規制が弱くなったファッション。装甲スーツの機能性よりも、ブラウスやタイツなどを用いた軽装によって身軽に動けることに重点が置かれている。スーツによるS型・M型・L型の識別が重視されだしたのもこの頃から。原則として顔と手以外の素肌は見せてはいけないものの、タイツやソックスなど脚のラインが見えるものは許され、末期には肌の透けるストッキングも用いられるなどさらに規制が緩くなっている。しかし有力な騎士団や騎士ではさらに羽目を外す者が出てきたため、規制強化が行われることとなった。
- プラスティック・スタイル
- 星団暦3000年より行われたファティマ・ファッションの再規制により採用された形式のファッション。顔以外は素肌が透けた状態で見せてはならず、髪もボンネットで覆うなど最低限の露出に限られる。しかしそれらの規制はしっかり押さえながら、腕や脚までぴったりと覆った一体化型のスーツとし、全身のラインを強調する強烈なデザインとなっている。
- カレント・スタイル
- プラスチック・スタイルがあまりにも非日常的なものとなってしまったことで、日常生活で支障がないように緩められた規制により作られたスタイル。
- ビスケット・スタイル
- 今後の物語で登場するスタイルで、現在のところ詳細は不明。
[編集] 主要登場ファティマ
[編集] クローム・バランシェ作
クローム・バランシェは生涯で45体の銘入りのファティマを生み出した。バランシェは有名マイトの一人であるが、そのファティマの能力は他を凌ぎ、バランシェの銘だけでも本来よりも2ランク高い評価を得、バランシェ・ファティマとしてブランドとさえなっている。高い性能と自然な振る舞いの反面、不安定なものも多い。その為に名前だけと揶揄されることもある。
お披露目によりファティマはパートナーを得ることになるが、それ以前に誰をパートナーにするか決まっているファティマも多いとされている。また、度々バランシェの研究結果をファティマに注ぎ込むことでファティマを超えたファティマとなることもある。
育成期間でも度々接し、ファティマと同じ永い命を持ち生涯付き添って行くことになるであろうソープをアーク・マスターとして、決して敵対しないという心に決めているという。その為にミラージュ・マシンとの交戦することにより精神障害を起こすこともある。
- 1 クーン
- 不遇時代のバランシェが独力で製作した最初の作品。(星団暦の)並の騎士以上の戦闘力(2A)と、ダムゲート・コントロールを施していないという、星団法を無視した違法ファティマ。自分を超える能力を持つ剣聖デイモス・ハイアラキに嫁ぐ。カイエンを生む借り胎となった。さらにバランシェにより様々な実験が行われた。ハイアラキが行方不明となってからはアース・ドラゴンに預けられ眠っていたが、その後ダイアモンド・ニュートラルのパートナーとなる。『狂花の3女神』の1人。 劇中の会話はカタカナ。ただし霊体で出現した時には普通に喋る。
- スペック…戦闘2A・MH制御2A・演算A・耐久3A・精神B1・クリアランスVVS1・タイプM
- 2 パルテノ
- 突出した性能を持つがそれゆえに精神的に不安定であり、さらに最初のパートナーとなったシャフトに麻薬漬けにされたことで、ダムゲート・コントロールを破壊して精神を保っている。その能力は特殊なモーターヘッドであるヤクト・ミラージュの立ち上げや一部の狂いもないコントロールなどで垣間見ることが出来る。通常はラリった言葉遣いだが、クラッパへの助言ではスマック(ダウナー系のドラッグ)を打っていたためかとてもまともだった。シャフトの死により再び精神不安定になっていそうだが、不明。将来はベルベットやユーパンドラのパートナーとなる予定。『狂花の3女神』の1人。 劇中の会話はカタカナ。
- スペック…戦闘3A・MH制御3A・演算3A・耐久B2・精神D・クリアランスVS2・タイプM
- 3 バランス
- バランシェが自分自身の延命用として製作したファティマで、クーンやパルテノに自らの脳を移植させた。
- 4 魔邪(マージャ)
- 斑鳩王子(サリオン)のパートナー。バランシェに母性という性質を与えられており、サリオンの母親代わりを努めていた。3010年のサリオンの元服により、正式なパートナーとなった。『狂花の3女神』の1人。
- スペック…戦闘2A・MH制御3A・演算2A・耐久A・精神2A・クリアランスVVS1・タイプS
- 5 チャンダナ
- 剣聖慧茄をパートナーとしたことからバランシェの名前を高めることとなった。常にぼぉっとしている天然ボケ、であるがフィルモア最強のファティマである。 慧茄の引退により孫ダイ・グをマスターとしている。容貌はインド人少女。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算A・耐久B2・精神B1・クリアランスVVS1・タイプS-M
- 6 弁天(ヴィン・ティン)
- 色々な名前を持つが、日本語の弁天の各国語読み。イオタ宇宙騎士団団長ジャコー・クオン・ハッシュのパートナーとして登場。褐色のアジア人的容貌。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算A・耐久B2・精神B1・クリアランスVVS1・タイプS
- 7 イエッタ
- 「白のイエッタ」、アイエッタとも呼ばれるフローレス・ファティマ。ログナー専用として製作されており、公的にも彼の妻である。ログナーはドウター・チップにより永遠に生まれ変わるが、その度にパートナーとなる。ログナーの濃い言動とモータヘッド戦を行っていない関係で影が薄い。イエッタはログナーの母親の名であるらしい。アイエッタは伝説の王女の名前で、ログナーはその頃から存在したそうだ。謎が多いファティマである。「フール・フォー・ザ・シティ」では「ソーニャ・カーリン」という名前で登場している。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算2A・耐久A・精神B1・クリアランスF・タイプM
- 8 オデット
- 同時製作されたオーロラ、ジゼルとの3姉妹の長女。成人後の姿は未登場。バランシェは、このあたりからファティマを何人かまとめて育成する方法を取り始める。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久B2・精神B1・クリアランスVVS2・タイプM
- 9 オーロラ
- 同時製作されたオデット、ジゼルとの3姉妹の次女。バキンラカン筆頭騎士ママドア・ユーゾッタのパートナーとなっている。ロングスカートのにユーゾッタの太刀を隠して持ち歩いていたという変なファティマ。今後も同じようなことをするようである。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久B2・精神B1・クリアランスVVS2・タイプM
- 10 ジゼル
- 同時製作されたオデット、オーロラとの3姉妹の三女。フィルモアのノイエ・シルチス白騎士団長ナイアス・ブリュンヒルデのパートナー。新型MH「ファントム」を駆る。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久B2・精神B1・クリアランスVVS2・タイプM
- 11 バクスチュアル
- アマテラスが所有するミラージュ開発用ファティマ。巨大なヘッド・クリスタルで最大5騎のモーターヘッドを同時に遠隔操作するなど、並外れた能力を持つが、その代償として人間的感情を一切カットされているまさに人型有機コンピュータ。特定のマスターも無く全ての騎士に臣従し、経験を積ませるため開発用でありながら実戦にも参加する。撃破スコア38騎というものすごい戦果を上げている。この実戦モードではザ・ブライドと呼ばれる。魔道大戦に参加予定。
落ち込むラキシスに、笑顔を作って言葉をかけた。
- スペック…戦闘D・MH制御3A・演算3A・耐久D2・精神E・クリアランス無し・タイプM
- 12 大門
- 男性型ファティマで、蘭丸とはペアで兄弟。イオタの三条香のパートナー。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久B2・精神B2・クリアランスVVS2・タイプM-L
- 13 ヴィッタシャッセ
- アマテラスのファティマで、ミラージュ開発用。バクスチュアルというバランシェの非人間的な行いに反発したアマテラスがバランシェの準備体を元に育成を行った。しかしファティマは準備体の段階でほぼ決まってしまうために意味がなかったという。
- スペック…戦闘D・MH制御2A・演算2A・耐久C・精神A・クリアランス無し・タイプM
- 14 時
- 静、町、京との日本人タイプ4姉妹の長女。バランシェ邸にて2989年のソープがバランシェの終末に逢いにくる場面や、ミースがバランシェにMAXIMUMを託す場面に登場。その後、天位騎士アイオ・レーンのパートナーとしてヨーンやバーシャに逢い、ジャスタカーク騎士団のハスハ侵攻にも登場。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久A・精神A・クリアランスVVS1・タイプL
- 15 静
- 時、町、京との日本人タイプ4姉妹の次女。ルーン騎士アルテン・ハヤステのパートナーとしてバッシュを破ったことがある。 現在は同じくルーン騎士ミューズのパートナー。アシュラ・テンプル討伐ではアシュラ・テンプルを倒し、サンダー・ドラゴンからドラゴン・ドロップを授かった。バーシャに予備の自分のファティマ・スーツを譲っている。
- スペック…戦闘B1・MH制御2A・演算A・耐久A・精神B1・クリアランスVVS2・タイプS-M
- 16 町
- 時、静、京との日本人タイプ4姉妹の三女。パートナーのバーバリュース・ヴィの自害により、その娘クリスティンを新たなパートナーとする。ダイ・グに引き連れられクリスティンが重傷を負った場面に再登場。3030年、魔道大戦にてフィルモアが参戦した際、実戦経験の無い初陣のクリスティンを助け、機関故障するも多大な戦果を挙げる。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算A・耐久B1・精神B2・クリアランスVVS2・タイプS
- 17 京
- 時、静、町との日本人タイプ4姉妹の四女。バランシェ・ファティマの銘のみを求める騎士達により不遇の日々を送る。アーレン・ブラフォードをパートナーとしてからは精神的に多少回復したが、カステポーで不戦を誓ったソープのモーターヘッド・オージェと戦い撃破せざるを得なくなり、さらにシュペルターとヤクト・ミラージュとの交戦により精神崩壊寸前となってしまう。ブラフォードのミラージュ入団により安息を得る。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久A・精神B1・クリアランスVVS2・タイプM
- 18 令令謝(レレイス・ホト/レイレイシャ)
- 未登場。ロードス・ドラクーンの孫であるシュバイツァー・ドラクーンのパートナー。
- スペック…戦闘2A・MH制御A・演算A・耐久B1・精神B1・クリアランスVVS2・タイプS
- 19 アンドロメーダ
- 2974年のメガエラのお披露目でにブーメラン組として出品されクラーケンベールのパートナーとなった。3030年、魔道大戦勃発でのメヨーヨのハスハ侵攻で初登場。外見はファティマとしては珍しいマサイ系。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久A・精神B2・クリアランスVVS2・タイプL
- 20 ハスノホルテ
- バランシェ邸にて休眠中という以外不明。
- スペック…戦闘2A・MH制御A・演算A・耐久B2・精神B2・クリアランスVVS2・タイプS
- 21 ヒュートラン
- エンデ曰く、バランシェの正真正銘の最高傑作(アマテラスのコピー体であるユーパンドラと運命の3女神であるアトロポス・ラキシス・クローソーの3人姉妹およびマキシの合計5人は厳密にはファティマには含まれない)。星団で最も注目されていたファティマの一人でありながら行方不明となっていたが、エミリィと名乗ってバランシェ邸でメイドをしていた。さらにバランシェに「弱い騎士をパートナーに強い騎士と戦う」という自己鍛錬プログラムを与えられ、苦戦することに快感を覚える。
- 中学生時代にメイドとしてバランシェ邸にアルバイトに来たA.K.D.のコーダンテ王女ワスチャの能力(類稀なるへなちょこぶり)を見抜きパートナーとなった。魔道大戦でK.O.G.を偽装したK.O.G.ルミナスにてメヨーヨの副官で天位騎士のツーリー・パイドルのアシュラ・テンプルに挑む。
- スペック…戦闘2A・MH制御3A・演算2A・耐久2A・精神3A・クリアランス????・タイプ????
- 22 ソーナー
- 未登場。
- スペック…戦闘B1・MH制御2A・演算2A・耐久2A・精神B2・クリアランスVVS2・タイプM
- 23 マドリガル・オペレッタ
- 未登場。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久2A・精神A・クリアランスVVS1・タイプM
- 24 ドアランデアスティルーテ
- 未登場。
- スペック…戦闘B1・MH制御2A・演算A・耐久A・精神A・クリアランスVVS2・タイプM
- 25 蘭丸
- 大門と同時製作された兄弟の弟にあたる。未登場。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算2A・耐久A・精神2A・クリアランスVVS1・タイプS
- 26 瑠璃(ラピス)
- クバルカン法国のノンナ・ストラウスのパートナー。魔道大戦でハスハに出向き、調査していてファントムとブーレイT-233に遭遇した。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算2A・耐久2A・精神A・クリアランスVVS1・タイプS
- 27 カナハ
- 未登場。
- スペック…戦闘B1・MH制御A・演算2A・耐久A・精神A・クリアランスVVS1・タイプM
- 28 スパリチューダ
- ハスハ・エープ騎士団スクリティ隊隊長バルンガのパートナー。星団最高の演算能力を持つ。しかし演算戦でハルペルに敗れている。騎士と同様にファティマでも実戦の経験は重要ということだと考えられる。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算3A・耐久B1・精神B1・クリアランスVVS1・タイプS
- 29 アキレス
- 男性型ファティマで同時製作されたイカロスの兄にあたる。ミラージュ騎士ディッパ・ドロップスの男性型ファティマ。
- スペック…戦闘B2・MH制御A・演算A・耐久2A・精神B2・クリアランスVVS2・タイプM-L
- 30 イカロス
- 男性型ファティマで同時製作されたアキレスの弟にあたる。アラート、パナール、リィと天照アトワイト家代々に仕える。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久A・精神B2・クリアランスVVS2・タイプS-M
- 31 ティータ
- バランシェがエストに対抗するために作ったファティマで、特殊な能力があるらしい。パルトーク、レオパルト、メロウ、カーレルとA.K.D.クリサリス家代々に仕えるファティマ。3960年、カーレルはエストの黒騎士を倒す。ハグーダ決戦を控えたコーラス城にてお互いの運命を知らずにエストと友人となる。
- スペック…戦闘B2(2A)・MH制御2A(3A)・演算2A・耐久B2・精神B2・クリアランスVVS1・タイプM
- 32 クラカライン
- スパークのパートナー。スパークが訳ありな人物の為、説明しにくい。
- スペック…戦闘B2・MH制御A・演算A・耐久B2・精神B1・クリアランスVVS2・タイプM
- 33 エフロシューネ
- シャーリィ・ランダースのパートナー。しかしシャーリィがトラーオ・バランカ王子との結婚に際しミラージュ脱退で騎士の能力を放棄したことで、コーラスで休眠中。
- スペック…戦闘B2・MH制御A・演算A・耐久B2・精神B1・クリアランスVVS1・タイプL
- 34 カレ
- ステートバルロ・カイダのパートナー。バッハトマのブラックスリーのフロート・テンプル襲撃時に、スパークのお料理教室のアシスタントで初登場。
- スペック…戦闘A・MH制御A・演算A・耐久A・精神B1・クリアランスVVS2・タイプS
- 35 パシテア
- ヌー・ソード・グラファイトのパートナー。しかしヌー・ソードはデコースとの対決で死亡。未登場。
- スペック…戦闘B2・MH制御A・演算A・耐久A・精神B2・クリアランスVVS1・タイプL
- 36 アグライア
- ミラージュ騎士キュキイ・ザンダのパートナー。キュキィの夫ブラフォードは、アグライアなどの癖と類似することからドラゴンの幼生を連れた女性騎士が誰なのか看破したという。
- スペック…戦闘B1・MH制御A・演算A・耐久A・精神B2・クリアランスVVS1・タイプL
- 37 タレイア
- ミラージュ騎士クロークル・ハーマンとその後の同じくハインド・キルのパートナー。ランド帰還でティスホーンを目覚めさせるという茶目っ気を見せる珍しいシーンで登場。本編の展開には現在のところ関わり合いが無い。
- スペック…戦闘B1・MH制御A・演算A・耐久A・精神B2・クリアランスVVS1・タイプM
- 38 アウクソー
- 剣聖ダグラス・カイエンのパートナーとして当初から設計・製作されたファティマ。ミハエル・レスターからカイエンを庇ったことで身体に重大な損傷を受け、コークス博士により再生されるが、通常は身体が再生しても記憶が失われる損傷でも記憶が失われなかったことに博士は驚愕する。これはバランシェがドラゴンの研究から得た個体進化を利用したもので、複数の情報体を持ち1個の細胞からでも灰になっても燃焼ガスからでも再生できるという能力を持つ。実体は星団初の4人のファティマの一人フォーカスライト。
- ミースの狂気の実験に賛同し、ミースの卵巣を移植しカイエンの精子を受精させ、その受精卵は再びミースに移植される。バランシェの研究であるMAXIMUMが組み込まれた卵子と、ヤーン・バッシュ王女と剣聖スキーンズとの息子の精子、純血の血とバランシェの研究という二つの偉大な遺産を受け継いだその子供は、後の超常の剣聖マキシとなる。
- カイエンによりパートナーを解除されその直後にカイエンが死亡したことで精神崩壊を起こす。カイエンに酷似した騎士アララギ・ハイトという騎士の登場は、今後の伏線と思われる。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算2A・耐久3A・精神B1・クリアランスF・タイプM
- 39 アレクトー
- 同時製作されたメガエラ、ティスホーンのと3姉妹の長女。アイシャのパートナー。彼女とは女同士の友情で結ばれている。アシュラ・テンプル退治では、アイシャ不在で巴に拉致され、クロス・ミラージュのチェックが出来ぬまま緊急始動させられたことで、アイシャの戦歴に泥を塗ってしまう。ソープ救出戦では、テロル・ミラージュのグラン・シーカーで一度近付くもののすえぞうに驚き逃してしまう。バイ・オ・ラ戦の最中に機転により発見し、作戦に大いに貢献した。アイシャ死後、アイシャの妹ワスチャの子孫ルートのパートナーとなるという。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算2A・耐久A・精神B1・クリアランスVVS1・タイプM
- 40 メガエラ
- 同時製作されたアレクトー、ティスホーンとの3姉妹の二女。ミッション・ルース大統領のパートナー。「ブルー・メガエラ」の名を持つフローレス・ファティマ。ミッション・ルースがボード・ビュラードの偽名で活動する場合はメルクラという偽名を使っている。ビュラードの性格から、マントも羽織らず出歩いたり、人間の服を着たり、裸になったりと、星団法を無視しまくっている。初登場時から既に拒否も抵抗もする素振りもない。ボードが成人前のメガエラに唾を付けてゲットしたのだが、お披露目会場にルース大統領は不在という事になっていた為、ルースがパートナーにしていたことは長く未発表となっていた。本編での活躍はファティマとしては最も多いうちの一人。
- 4000年代のフロート・テンプル陥落時ではウピゾナ・バーデンバーグのパートナーとなっている。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算2A・耐久A・精神B1・クリアランスF・タイプM
- 41 ティスホーン
- 同時製作されたアレクトー、メガエラとの3姉妹の三女。ミラージュ騎士ランドアント・スパコーンのパートナー。魔道大戦でランドと共にハスハ入りをし、マグダルとヘアードと合流している。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算2A・耐久A・精神B2・クリアランスVVS1・タイプL
- 42 ユーパンドラ(ユーパンドラ・ライム)
- バランシェが形見として作ったアマテラスのコピー。バランシェの終末の見舞いに来たソープに託される。アトロポスと同じくライム家の養子として人間の籍を与え、天照家の一員となる。アマテラスの影武者。フロート・テンプルの城主であり、ミラージュ騎士(戦闘力は2Aで星団暦の並の騎士以上)でもある。
- アマテラスの隠居後はユーパンドラがアマテラスとなり全星団を恐怖政治により治める。4100年、アトロポスとK.O.G-ATでコーラス6世のジュノーンと相討ちになり、A.K.D.は滅亡する。それら全てをアマテラスは黙認していた。
- スペック…戦闘2A・MH制御2A・演算A・耐久3A・精神3A・クリアランス無し・タイプ無し
- 43 アトロポス(A-T・ライム)
- 「運命の三女神」の一人。ファティマの行動を制限するダムゲート・コントロールを施されず、全パワーゲージ3Aという超々弩級ファティマの能力を持ちながら、ライム家の籍を与えられ人間として生きていくこととなる。
- ラキシス、クローソーより先に完成し、ボォス星カステポー地方に逃がされる。ツァイハイでパルチザンのお頭を務めるとともにミースを育て、パルチザン壊滅のあと再会したソープからL.E.D.ドラゴンの幼生「すえぞう」を託される。不老長寿のファティマ故に幼生を育てる代償である「命の水」は必要としなかった彼女は、すえぞうを育てる代償として永遠の命を持つ自分を殺して欲しいと口にする。
- ラキシスがK.O.G.と共に消息を絶った後、アマテラスの元に現れる。ジュノーン侵攻にK.O.G.-ATで参加。4100年、反A.K.D.乱軍との最終決戦で兄ユーパンドラと共にK.O.G.-ATで出撃するが、クローソーの乗るジュノーンと相打ちになる。その年、すえぞうはその願いを叶えデルタ・ベルン星ごとアトロポスを消し去った。
- スペック…戦闘3A・MH制御3A・演算3A・耐久3A・精神3A・クリアランスOUT・タイプ∞(成長中)
- 44 ラキシス
- 「運命の三女神」の一人。物語のもう一人の主人公。フルネームをギヒ・ラキシス・フェナティック・B(バランス)・アマテラス・グリース(グリエス)という。彼女は厳密にはファティマとは別のものとして創られたと思われ(正確には彼女自体はファティマではないと言える)、また天位騎士をも軽く凌駕する高い戦闘力、そしてパワーソースの不明な(娘のカレンに由来する可能性がある)謎の力を有する。ただし彼女が真の力を発揮するのは天照がいない場合だけである。神の力を時々使用するなど天照に等しいとも言われるほどだが、依然不明な点が多い。
- 星団暦2988年に完成しアマテラスのもとに嫁ぐが、公式には「モーターヘッド・マイスター、レディオス・ソープと駆け落ちした後に死亡」となっている。その後天照のミコトより正式に「天照」の名を受けて第2王位保持者となる。カラミティ侵攻でK.O.G.と共にカラミティ爆発に巻き込まれて消息を絶つ。爆発の衝撃で時空の狭間に落ち込み、K.O.G.と共に様々な時空や次元を放浪する。7777年、フォーチュンにて天照と再会し結婚する。
余談であるが、その放浪中には1945年の地球へと現れて第二次世界大戦のベルリン攻防戦にK.O.G.と共に参加し、2187年まで滞在していたという設定が存在している。 - スペック…戦闘∞・MH制御∞・演算∞・耐久∞・精神∞・クリアランスOUT・タイプ∞
- 45 クローソー
- 「運命の三女神」の一人。ファティマとしての能力はラキシスをも凌ぎ史上最強であるが、ダムゲート・コントロールを受けておらず、モーターヘッドに乗ることをとても恐れる。天照とラキシスを殺すという希望の糸を絶ち切る役目として作られたことを察していたからである。
- 2988年にラキシスと同時に完成し、ユーバーの魔の手から逃れるべく脱走する(ダムゲート・コントロールが施されていると脱走は有り得ない)。彼女の窮地を助けたコーラス3世に未来のコーラス6世を見出し、形式的にコーラス3世に嫁ぎ引き取られる。翌年、コーラス・ハグーダ間に戦争が勃発。彼女は迫り来る未来を予見し恐れを抱いていたが、姉ラキシスの説得を受け、ソープにより完成されたものの始動を拒んでいたジュノーンを説得し起動させる。コーラス・ハグーダの最終決戦においてコーラスの駆る王専用モーターヘッド「ジュノーン」に搭乗。ラルゴ・ケンタウリのモーターヘッド「サイレン」の奇襲によりコーラスは絶命するが、ジュノーン自身のコーラスへの報いの願いを聞き入れ運命の悲しみのなかで一度だけその力を発揮しサイレンを撃破、永い眠りにつく。その後ジュノーンと共に封印され、コーラス5世の手で6世に託されるべくジュノーの密林に隠される。
- スペック…戦闘3A・MH制御VA・演算VA・耐久3A・精神A・クリアランスFF・タイプ∞(睡眠中)
- 46 MAXIMUM (未完成)
- バランシェ晩年の理論のみの作品。そのプログラムはミースに受け継がれ、彼女の卵子に組み込まれてカイエンの精子と結合され誕生、後の剣聖マキシマム・ハルトフォラス(マキシ)となる。
[編集] モラード・カーバイト作
- エスト
- モラード・カーバイトの最初のファティマ。
- MHバッシュ専用ファティマとして同機と同時に開発され、独自の「シンクロナイズドフラッター・システム」によりバッシュ騎乗時には本来のスペックを2段階上回る力を発揮する。しかしファティマは本来自分と相性の良い騎士をパートナーとして選ぶが、彼女は「シンクロナイズドフラッター・システム」ゆえに自分ではなくバッシュとの相性で騎士を選んでしまう性質を持っていた。エスト(とバッシュ)を得んとして騎士同士の手合いが行われ、彼女を巡る争いを目の当たりにした結果エストの精神は崩壊寸前に陥り、モラードは「シーク・モード」をエストに追加し、事態を回避した。シーク・モードは、エストが自らパートナーを探すというシステムであり、その状態で発現するのがもう一つの人格、ファティマ・バーシャである。
- また、彼女はバッシュのみならず、アシュラ・テンプルやヤクト・ミラージュなど数多くのMHに乗り込んで戦闘を経験しており、黒騎士以外にも数多くの騎士のパートナーとなっている。戦闘経験においては全てのファティマの中でもトップクラスであり、F(フローレス)の称号は彼女の為に生まれたと言っても過言ではない。最後のパートナーとなった5代目黒騎士グラード・シドミアンとバッシュと共にアルマの地で眠りに就く。タイトル表紙で不定期に連載される「がんばれ、エストちゃん」では作者のアシスタント役として登場する。また、公式HPのQ&Aコーナーで秀逸な質問や解答を行ったファンには、彼女のイラストが印刷されたテレホンカードがプレゼントされる。
- スペック…戦闘B1(2A)・MH制御A(3A)・演算A(3A)・耐久A(3A)・精神B1(2A)・クリアランスF・タイプS
- バーシャ
- マスターを失った状態のエストに現れるもう一つの人格である。表面上は「騎士を主と認識出来ない壊れた工場製ファティマ」であり、騎士が強引にヘッド・クリスタルに指を当ててもその情報を読み取らない(逆にいえば、彼女は自分の身の安全の確保の為の仮のマスターすら持つ事が出来ない)。バーシャの存在により、エストは自らの正体を隠しつつ次のパートナーを探すことが出来るようになった。しかし前述の理由からマスターを失った、つまり一切の権利が認められないロスト・ファティマの状態で次のパートナーを探し放浪するという極めて過酷な運命を背負うこととなった。
- バーシャは腕試しや手合いを目的とした騎士が集まり易いカステポーに降り立つ事が多く、この地方では伝説的な存在となっている。彼女は放浪中に素質はあるが未熟な騎士たちと行動を共にする事がある。そして彼らに騎士として必要な技術を教え育てるが、その結果としてしばしば命を落とす者もいた。そのためカステポーでは「黒き死の女神(黒騎士の女神)」「ブラック・ファッティース」とも呼ばれる。なお、バーシャとはナッカンドラのAD世紀でのパートナー「デミライト・バーシャ」の名前であり、伝説の王女でありカイエンの母ヤーン・バッシュに由来する。
- 2代目黒騎士ロードスがカステポーでデコースに倒された後、バーシャとして登場。若き騎士ヨーンに出会い、育てる。経験を積んだヨーンだが、相手の力量を量る目を持たぬ故にデコースに決闘を仕掛け返り討ちに遭ってしまう。デコースはエストに力量を認められ黒騎士となり、ヨーンは初恋の相手バーシャを追いかける運命となった。
- ビルト
- 『エストの妹』とも称される。騎乗していたパイパーの青騎士はシャフトのヤクト・ミラージュにより大破、彼女は右腕右脚を失った。急速冷凍してモラードの元に搬送されたがガス壊疽を起こしており、大脳と記憶の保存を最優先にモラードは1年掛けて再生した。その後、親元で過ごすがモラードの元に来たワンダン・ハレーの逮捕でスクリティ隊が起こした森林火災に巻き込まれ、同行していたミースを身を挺して守った。その時に出会ったハレーに仕える事を望み、彼が魔導大戦でハスハ騎士団に復帰した際、約30年もの歳月を待ちパートナーとなった。
- スペック…戦闘B1・MH制御A・演算B1・耐久B1・精神A・クリアランスVVS1・タイプS
- ウリクル
- コーラス3世がモラード邸を訪問したときに茶目っ気を起こし、3世とフィルモアのラルゴとの因縁を作ってしまった。そのことが元となり、なし崩し的にコーラス3世のパートナーになった。ハグーダ戦で未完成であったジュノーンはギエロのブーレイにより戦闘不能に陥り、コーラス3世を逃がそうとして囮になったところをギエロに殺される。コーラス3世とは恋愛関係にあり、コーラス王妃のエルメラを深く悲しませた。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算B1・耐久B1・精神A・クリアランスVVS1・タイプS
- エルマ
- コーラスのトリオ騎士団のプルース・ランダースのパートナー。ハグーダとのマグロウ戦で撃破するも死亡。
- カプリコーン
- マグダルとデプレのお付きの少年騎士アード・ゼニヤッタのパートナー。未登場。
- エベレスト
- マグダルとデプレのお付きの少女騎士ヒン・モンダッタのパートナー。未登場。
- スパルタ
- カステポーにてボスヤスフォートと戦うが、駆けつけたヤーボの腕の中に落下してきた。パートナーのコーララは死亡。
- ソリュート
- トラン評議会のルビール・レイスのパートナー。
- ポーター
- 戦争で瀕死状態のときに全能神ジョーカーにより助けられる。しかし既に壊れファティマとなっており、スペクターと共にフロートテンプルで道化となっている。
- スペック…戦闘A・MH制御2A・演算A・耐久2A・精神B1・クリアランスVVS2・タイプS
- アイジェルン
- 未登場。
- スペック…戦闘2A・MH制御2A・演算3A・耐久A・精神2A・クリアランス無し・タイプS
- タワー(ミラージュ騎士NO・36)
- ジ・エンプレスの為にムグミカに依頼されて製作していたファティマ。エンプレスはヤーボのファティマ・コンコードが当たることになった為、製作休止となった。モラードがフォーチュン・ファティマ(ラキシス)を見、若くしてモラードを超えたミースの存在と、そのミースが創った星団歴初のシバレースのマキシを知り、全ての技術を注ぎ込みファティマであり騎士でもある最強の存在としてタワーを完成させた。エンプレスを改装したMH「ゴウト・ミラージュ」を一人で駆る。運命の3女神であるアトロポス・ラキシス・クローソーに匹敵する能力を持つとされており、厳密にはファティマに分類できない存在。
- スペック…戦闘-・MH制御-・演算-・耐久-・精神-・クリアランス-・タイプ-
[編集] リチウム・バランス作
- 1 ザ・フォーカスライト
- 星団最初のファティマ。その因子はアウクソーに継承され、後にラベル(コーラス26世)のパートナー「デルタ・ベルン」として再構成される。
- スペック…戦闘C・MH制御B2・演算C・耐久B2・精神B2・クリアランスF・タイプM
- 2 ザ・ニーヴ
- 星団で初めて「マスター」と呼ばれた騎士ジェスター・ルースのパートナー。
- スペック…戦闘C・MH制御B2・演算C・耐久B2・精神B2・クリアランスF・タイプM
- 3 ザ・SSL(ソリッド・ステート・ロジック)
- 別名「ジ・アトラス」。天照の許で休眠していたが魔導大戦開戦と共に覚醒。後に剣聖マキシのパートナーとなる。
- スペック…戦闘C・MH制御B2・演算C・耐久B2・精神B2・クリアランスF・タイプM
- 4 ジ・インタシティ
- 若きバランシェにより記憶を封印して「ハルペル」としてワンダレ・ハレーに仕えていたが、寿命により死亡。
- スペック…戦闘C・MH制御B2・演算C・耐久B2・精神B2・クリアランスF・タイプM
- 5 ダイオード
- グリーン・ネイパーのパートナー。マシンメサイア「AUGE」を駆るために特殊なインターフェイスを備えている。
- スペック…戦闘B1・MH制御B2・演算C・耐久B1・精神・B2クリアランスVVS2・タイプM
- 6 オーバーハイム
- アーリー・メナーのパートナー。未登場。
- スペック…戦闘B1・MH制御B2・演算C・耐久B1・精神・B2クリアランスVVS1・タイプS
※星団初のプロトタイプ・ファティマであるリチウム公の4ファティスのスペックは平均以下である。彼女達4人(フォーカスライト・ニーヴ・SSL・インタシティ)は全てのファティマの素体である。
[編集] アルセニック・バランス作
- 1 ラ・ユリケンヌ
- アルルのパートナーとなっているファティマ。アルルとセイレイの低レベルな口喧嘩に巻き込まれて悶絶する。
- スペック…戦闘B2・MH制御B1・演算B1・耐久B1・精神B1・クリアランスVVS1・タイプM
- 2 ラ・シクローン
- セイレイのパートナー。ヤンキーなセイレイの為に色々と苦労している。
- スペック…戦闘A・MH制御B1・演算B1・耐久B1・精神B1・クリアランスVVS1・タイプM
- 3 ラ・モンスーン
- マロリーのパートナー。金銭感覚ゼロのマロリーのお陰で長距離を歩かされたり、無理やりデカダンスタイルに着替えさせられてヒッチハイクをやらされるなど、ユリケンヌやシクローンに負けず劣らずの苦労を背負い込む。
- スペック…戦闘B1・MH制御B1・演算B1・耐久B1・精神A・クリアランスVVS1・タイプS
- 4 ラ・オプチカル・タイ・フォン
- 剣聖ハリコンのパートナーだったファティマ。SF(サイレント・フローレス)と呼ばれる特別な称号を持ち、特殊な任務を果たす為に製作された。ファティマとしての能力も併せ持つが厳密にはファティマとは違う別種の存在。
- スペック…戦闘-・MH制御-・演算-・耐久-・精神-・クリアランスSF・タイプM
[編集] ファティマ・ファクトリー製
- サロメ
- 無名時代のバランシェが製作に関わっており、工場製ながらバランシェ・ファティマ級の能力を持つ。バキン・ラカン時代の剣聖ハイアラキと共にMHフェードラを駆っていた。ハイアラキの死後は天照に預けられていたが、新たにプリンセス・タイトネイブをマスターに選ぶ。
- スペック…戦闘A・MH制御B1・演算B1・耐久A・精神A・クリアランスVS1・タイプS
- パルスエット
- 元ウモス青銅騎士団のミハエル・レスターのパートナー。やはりモラードが製作に関わったため高いスペックを持つ。レスターがアシュラ・テンプルに敗死し「ロストファティマ」となってからは、心無い人々に輪姦されたり娼館に売り飛ばされたりした苦労人。働かされていた娼館から逃げ出してアイシャに保護され、後にヨーン・バインツェルをマスターに選ぶ。レスターやヨーンには「パルセット」と呼ばれている。
- スペック…戦闘B1・MH制御B2・演算B1・耐久B1・精神B1・クリアランスVS1・タイプS
※工場製ファティマのスペックはB2(戦闘)-B2(MH制御)-C(演算)-B2(耐久)-C(精神)あたりが平均である。