ブレーメンの音楽隊
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ブレーメンの音楽隊(-のおんがくたい)はグリム童話の一編の物語である。
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[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
かつて働き者だったロバ、イヌ、ネコ、ニワトリは年を取ってしまい、仕事が出来なくなってしまったので、主人に家を追い出された。ロバはブレーメンに行って音楽隊に入ろうと提案し、彼らはブレーメンへと足を進めた。
ブレーメンへの道のりは遠く、日も暮れてしまったので森の中で休憩をする事にした。すると、灯がともる家に気づいたので、動物たちはその家に近づいてみた。家の中では泥棒たちがごちそうを食べながら金貨を分けている。ごちそうを食べたい動物たちは、泥棒を追い出すための案を考えた。ロバの上にイヌが乗り、イヌの上にネコが乗り、ネコの上にニワトリが乗り、動物たちは一斉に鳴いた。泥棒たちはその声に驚き、家を出て行った。そして、動物たちは家の中に入る事が出来た。
落ち着きを取り戻した泥棒たちはその家を取り戻そうとした。動物たちは家に入ってくる泥棒に襲い掛かり、泥棒たちに家を取り戻す事をあきらめさせる事に成功した。
動物たちはその家がすっかり気に入り、音楽を奏でながら暮らしていった。
[編集] 備考
ブレーメンの音楽隊とあるが、動物たちは実際にはブレーメンには行っていない(たどり着いていない)。しかしながら表題の影響もあり、ブレーメン旧市街の市庁舎横の左横には、音楽隊の2mほどの高さのブロンズ像(ロバ、イヌ、ネコ、ニワトリ)が立てられ、自分たちの街に因む物語として広く受け入れられている。これはゲルハルト・マルクスにより、1953年に製作されたものである。これと似たものが、ブレーメンの姉妹都市であるリガ(ラトビア共和国)にも建てられている。世間では、この銅像のロバの前足を撫でながら願い事をすると、願いがかなうと信じられている。銅像のその部分は、多くの人が触れるため光り輝いている。この銅像は、同じ広場に面して立っているローラントの像と並んで、ブレーメンの町の象徴のようになっている。
[編集] 関連作品
[編集] 関連項目
- グリム童話
- ドイツ・メルヘン街道
- おとぎ銃士 赤ずきん
- 都市の空気は自由にする(Stadtluft macht frei)
- 突撃チキン!
- 無頼男 -ブレーメン-