リガ
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リガ歴史地区 |
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ダウガワ川左岸から見たリガ | |
(英名) | Historic Centre of Riga |
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(仏名) | Centre historique de Riga |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(1),(2) |
登録年 | 1997年 |
拡張年 | |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
リーガ(ラトビア語 Rīga, ロシア語 Рига, エストニア語 Riia, リトアニア語 Ryga)は、ラトビア共和国の首都で、同国最大の人口を持つ都市。
「バルト海の真珠」と讃えられる美しい港町、その旧市街地はユネスコ世界文化遺産に登録されている。
目次 |
[編集] 概要
日本語ではリガとする場合が多いが、これはドイツ語の発音に基づいたもので、ラトビア語ではリーガという。世界遺産に登録されている旧市街「リガ歴史地区」はアールヌーボー調の建築の宝庫として著名である。新市街は官庁やオフィスが集まる。郊外には、ラトビア民俗博物館があり、野外博物館も兼ねている。また、保養地として知られる海岸、ユールマーラも西方にある。 人口約80万人のリーガ市はラトビア国内はもとより、バルト三国最大の都市でもある。市内で最も高い建築物はリガラジオ&テレビタワーである。
日本の神戸市とは姉妹都市である。神戸市は2001年のリガ市建都800年祭などにも参加している。 「バルト海の真珠」と讃えられる風光明媚な港と神戸港は、相通じる部分が多い。
[編集] 交通
[編集] リガ旧市街
リガ旧市街は、南縁にリーガ駅と中央市場、西縁がダウガヴァ川と河港、そして東側が新市街である。 この都市の歴史は、ドイツ騎士団によってはじまる。「ドイツよりもドイツらしい」と言われるような中世ドイツらしさが残るのは、ドイツ人によって都市の基礎が形作られたという歴史ゆえであろう。旧市街は中世ドイツの商業都市の特徴が多く見られ、とりわけハンザ同盟時代の街並みがよく残されている。世界遺産に登録されたのも、ロマネスク、ゴシック、バロックなどの建築様式が混在する、歴史的学術的価値の高さによる。ソ連支配の時代に旧市街の開発が行われなかったことで、街並み保存に寄与していたとしたら皮肉なことではある。
[編集] 見所
- リガ城
- リガ大聖堂(世界最古のパイプオルガンがある。ステンドグラスでも知られる)
- ロシア正教会
- 聖ペテロ教会
- 城壁
- スウェーデン門
- ギルドハウス(ブラックヘッドのギルド)
- 三人兄弟の家(特徴のある三軒の民家)
- 独立記念塔
- リガ市庁舎
- 工芸博物館(刀剣騎士団旧址、リーガ最古の建物)
[編集] 登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
- (2) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
[編集] リガ出身の人物
- ミハイル・バリシニコフ:バレエダンサー
- アイザイア・バーリン:政治哲学者
- セルゲイ・エイゼンシュテイン:映画監督
- ユリス・ハルトマニス:科学者
- ヨハネス・ヘルダー:詩人・哲学者
- ヴィルヘルム・オストヴァルト:化学者
- ミハイル・タリ:チェス・プレイヤー
- アンドリス・ビエドリンシュ:バスケットボール選手
[編集] 姉妹都市
[編集] 外部リンク
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