プサラ (海防戦艦)
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プサラ(Ψαρά)は、ギリシャ海軍のイドラ級海防戦艦。艦名はギリシャ独立戦争の際の海上戦で主要な役割を果たしたエーゲ海のプサラ島に由来する。
プサラは、1866年のクレタ島の反乱や1877年から1878年の露土戦争で不十分であることが判明した軍隊の再編と近代化の一環として、同型艦2隻と共に1885年にフランスに発注された。
1897年の希土戦争の際は、ギリシャ海軍がオスマントルコに海軍に対して優勢な戦力の利用に失敗したため、プサラの活動は限定的であった。1912年からのバルカン戦争では、すでに旧式艦になっていたが、同型艦と共に戦争に参加した。この戦争でギリシャはエーゲ海東部の島を解放し、エリとレムノスの海戦でトルコを破った。
第一次世界大戦ではギリシャは遅れて連合軍側で参戦した。プサラとその同型艦2隻は第一次世界大戦とその後の希土戦争では沿岸防衛に従事した。1922年の敗北後ギリシャ海軍は規模が縮小され、1929年に3隻ともスクラップとなった。