プッシュトーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プッシュトーク(PushTalk)とはNTTドコモのFOMA902iシリーズ以降で利用できるプッシュ・ツー・トークサービスの商標名である。キャッチコピーは「Play! Push! Talk!」。70xシリーズでも一部端末で対応している。なお、8xx系で対応するかは明らかにされていない。
目次 |
[編集] サービス内容
このサービスに対応した端末には、側面にプッシュトークボタンが用意されている。プッシュトークを利用したい場合にはプッシュトークボタンを押し、「プッシュトーク電話帳」を表示させ、話したい相手を指定(通常は最大5人まで。プッシュトークプラスを契約した場合は最大20人。)して呼び出しを行う。会話に参加できる人はプッシュトークボタンを押して応答し、話し始める。
1回ボタンを押して話せる時間は最大30秒で、話している間はボタンを押し続ける必要がある。話している途中に間違って指を離してしまうことも考えられる。また、発言権を得るためには相手の発言が終わってからプッシュトークボタンを押す必要があり(発言権の予約ができない)、ボタンを押し損ねて話せないといったこともあり得る。この2点については改善の余地がある。
会話にはパケット通信を利用しており、2秒ほどの遅延が発生することもある。30秒間誰も発言権を得ないと、そのプッシュトークは切断される。
なお、大半の機種で端末を閉じたままプッシュトークに応答、会話ができる。一部の初期の端末は「閉じたままの応答」(その後閉じて会話は可能)や「閉じたままの応答・会話」に対応していない場合もあった。 また、非対応機種に呼び出しを行おうとした場合はエラーメッセージが表示される。
さらに、903iシリーズからは、発信者に限り、新たなメンバーを途中から呼び出したり、一度切れたメンバーを再び呼び出すことができるようになった。 加えてデフォルトでハンズフリーとなった。
[編集] 料金形態
対応端末さえ持っていれば申し込みせずに利用できる。1プッシュ(=1回の発言権)ごとに5.25円。30秒話しても話さなくても料金は同じ。会話を聞くだけの場合は無料。
カケ・ホーダイ(税込みで月額1,050円)を契約するとプッシュトークが定額料金で利用できる。
法人向けとして、「プッシュトークプラス」(PushTalk Plus)も用意される。通常のサービスに加えて、最大20人まで呼び出せるほか、プッシュトーク電話帳のネットワーク経由での編集、各自の状態(会議中、移動中など)をネットワークに登録できる機能が利用できる。
なお、サービス開始から2005年12月31日までは全料金が無料であった。
さらに、『プッシュトーク★キラキラ大作戦』キャンペーンの第1弾として、2006年12月1日から2006年12月31日までの期間限定で、プッシュトークの通信料、定額料が無料化された。(なお、キャンペーンの第2弾はプレゼント企画で、2007年1月1日から2007年1月31日まで。)
[編集] 実態
ドコモの資料によれば、2006年9月末までに、約800万台の対応端末を販売し、対応端末を所有しているユーザーのうち8%が月1回以上発信しているという(ユニークユーザー率)。なお、「月1回以上発信」とは、「月1回のみ発信したユーザー」も「月100回発信したユーザー」、いずれも1人とカウントされる。このことを受けて、ドコモの執行役員である夏野剛氏は、903iシリーズの発表に際し、「8%という数字はそんなに悪くない数字だろう」と発言している。
- 参考 ドコモIRサイト>903iシリーズ等発表会の「最近の状況」より
[編集] 対応機種
- D903i
- F903i
- N903i
- P903i
- SH903i
- SO903i
- D903iTV
- P903iTV
- SH903iTV
- SO903iTV
- F903iX HIGH-SPEED
- P903iX HIGH-SPEED