ヘクター・アルモンテ
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ヘクター・アルモンテ(Hector Almonte , 1975年10月17日 - )は、元読売ジャイアンツのプロ野球選手(投手)。ドミニカ共和国出身。2005年に北海道日本ハムファイターズに在籍したエリック・アルモンテの実兄。
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[編集] 概要・人物
2001年、シーズン当初から投壊にあった巨人は6月にアルモンテを獲得する。 長嶋政権では補強のためシーズン途中に選手(特に投手)を獲得する傾向があった。マリオ・ブリトー、デビット・パブラス、エルマー・デセンスなど。
1年目は一軍でも152キロを記録するなど、守護神として期待を集めた。 しかし、球に伸びがないのかその割には奪三振率は高くなく、さらにコントロールが悪い、球種が少ない(スライダー、チェンジアップのみ)、決め球がないなどと欠点を露呈し試合を壊した。
当然、2年契約にも関わらず1年での解雇が決定的だったが、鹿取義隆ヘッドコーチの期待もあり残留が決まる。
だが2年目も変化はなく、とにかくストレートで押す(決め球がないため押すしかない)という投球内容だったが、コントロールに若干の改善が見られたためか強引に抑え込んだ。 終わってみれば1セーブ、防御率1.50と期待に応えた。 2年契約の満了とともに退団する。
メジャー復帰後はボストン・レッドソックスなどを経て現在は桑田真澄が所属するピッツバーグ・パイレーツでプレーしている。
[編集] エピソード
投球だけではなくその変わった言動で注目を集めた。 特に1年目、調子が悪いと「オレはまだ眠っている」と根拠のない言い訳、さらには「160キロを出す」と宣言をした。 登板の際には「リラックスするためのおまじない」とドカベンの岩鬼正美を彷彿させるような、口に葉っぱをくわえてマウンドに挙がった。
ちなみに、アルモンテのくわえている葉っぱは神宮球場周辺で取った「スズメノカタビラ」。
[編集] 通算成績
年度 | 所属 | 試合数 | 勝数 | 敗数 | セーブ | 投球回 | 奪三振 | 自責点 | 防御率 |
2001 | 巨人 | 4 | 0 | 1 | 0 | 3 2/3 | 5 | 3 | 7.36 |
2002 | 巨人 | 27 | 0 | 0 | 1 | 24 | 18 | 4 | 1.50 |
通算 | 31 | 0 | 1 | 1 | 27 2/3 | 23 | 7 | 2.28 |