ベルホヤンスク
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ベルホヤンスク(ヴェルホヤーンスク;ロシア語:Верхоянскヴィルハヤーンスク;Verkhoyansk)は、ロシア連邦極東のサハ共和国に位置する町。サハ共和国の首都ヤクーツク市から北北東へ675km、ヤナ川河畔の北極圏内に位置する。河港と空港を有し、毛皮取引とトナカイ飼育で知られる。また、周辺には錫の鉱山が点在する。人口は1354人(2005年時点)。かつて人口が少なかった頃に町政が施行されたため、ロシア国内で最も人口の少ない町のひとつである。
ベルホヤンスクはオイミャコンと並んで世界の寒極と呼ばれ、冬の寒さで世界的に知られている。
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[編集] 歴史
町の歴史は1638年にコサックがこの地に住み着いたことによって始まった。1775年に町はヤナ川の左岸(東岸)に移った。また、このときに税制が確立された。1817年にはベルホヤンスクは町政を施行した。1860年代から1917年(ロシア革命の年)にかけては、この地は政治犯の流刑地であった。
[編集] 地理
ベルホヤンスクの位置は、北緯67度32分45秒東経133度23分13秒である。標高は137m。西に200km離れた南北に伸びるベルホヤンスク山脈と東に200km離れたチェルスキー山脈の間にヤナ (Yana) 川水系が広がる。ヤナ川は全長872km、流域面積23万8000平方kmの河川である。ベルホヤンスクはヤナ川の支流に面した街として成立した。ヤナ川の流れを制御しようという試みは始まっておらず、川は激しく蛇行し、流れの方向が変化していく。ベルホヤンスクは過去の川の流れに沿って形成されたため、現在の流れからは500mほど離れている。街は北北西から南南東に長さ3.5km、幅600m程度の細い紡錘形に広がる。建物は南北に伸びる数本の道路に沿っている。個々の建物は孤立しており、閑散とした印象を与える。
[編集] 気候
ベルホヤンスクは同じサハ共和国内のオイミャコンと並んで世界の寒極と呼ばれ、北半球で最も厳しい冬の寒さで知られている。厳寒期の気温は氷点下50度まで下がることがある。観測史上最低気温は1892年に記録した氷点下69.8度である。一方、町は内陸盆地にあるため夏の気温は緯度の割には上がり、昼には摂氏30度以上にもなることがあり、気温の年較差がきわめて大きい。年間の最高気温摂氏37度、最低気温氷点下68度と、年較差は実に105度を記録したこともあった。2006年1月、氷点下66.7度が記録され、1892年の記録に3度というところまで迫った。
この地域では、冬にcold lakesと呼ばれる独特の気温逓減が見られる。通常は標高が高くなるほど気温は下がるが、ベルホヤンスクでは逆に標高が高くなるほど気温が上がる(もっとも、それでも極寒であることに変わりは無いのだが)。
極東ロシア・シベリアの多くの他地域同様、ベルホヤンスクはケッペンの気候区分ではDw(亜寒帯冬季少雨気候)に属する。3文字の記号ではDwdとなり、「針葉樹林気候」と呼ぶこともある。
[編集] 参考文献
- en:Verkhoyansk 6/11/2006 0:53 (UTC)