ベレニス・アボット
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ベレニス・アボット(Berenice Abbott, 1898年7月17日 - 1991年12月9日)は女性写真家。
アメリカオハイオ州スプリングフィールド生まれ、メーン州モンソンにて死去。
1920年代に渡欧し、当初彫刻を学んでいたが、マン・レイのスタジオに入り、写真をはじめた。 その後、1920年代末にはニューヨークに戻り、連邦美術計画「変わりゆくニューヨーク」に写真家として参画(1939年まで)。 上記プロジェクトに際して撮影されたものを含め、1930年代を中心としたマンハッタンの写真(都市を記録した写真)が有名。変貌していくニューヨークを何の技巧的脚色も加えずに淡々と撮影したストレートフォトグラフィの佳作である。
本人の作品もさることながら、ウジェーヌ・アジェの作品を死後すぐにまとめて手に入れ、散逸から救った(しかも、最終的には、ニューヨーク近代美術館に購入させることに成功した)、という功績も高く評価されるべき。彼女なしには、アジェの作品が現在のように広く知られることはなかったであろう。
[編集] 日本語の主要参考文献
「ベレニス・アボットの世界」展図録(2冊組)/東京都写真美術館/1990年
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[編集] 関連項目
カテゴリ: アメリカ合衆国の写真家 | オハイオ州の人物 | 1898年生 | 1991年没