ベンチャーキャピタル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ベンチャーキャピタル（Venture capital）は、成長志向性の強いベンチャー企業に対して資金提供を行う投資会社（投資集団）のこと。通常、資金を「貸す」（融資）のではなく、株式の取得という形で「投資」を行って、ベンチャー企業の資金需要に応じる。 金融商品としては、オルタナティブ投資の一つであるプライベートエクィティの一形態である。
目次 |
[編集] ベンチャーキャピタルの役割
「金融機関」というカテゴリーにおいては、直接金融の中のオルタナティブ投資の一つに位置づけられる。 投資家から募集した資金の運用先を「未上場企業」に限定し、「上場」（株式公開）することによるキャピタルゲイン（上場益）を主とした運用益を収益源とする形態の企業がベンチャーキャピタルである。自己資金を未上場企業に投資するケースと、投資事業組合（ファンド）を設立し、ベンチャーキャピタルがそのファンドマネージャーとして未上場企業に投資するケースとがある。
未上場企業に対して「出資」という形態で資金を投じるため、産業育成という役割が非常に大きい。出資先ベンチャー企業の経営に深く携わる場合もある。
[編集] ベンチャーキャピタルの種類
日本におけるベンチャーキャピタルはその多くが、銀行、証券会社などの金融系である。 そのほかに、事業会社系、商社系、通信系、政府系、独立系などと会社形態で分類される。
[編集] ベンチャーキャピタルの歴史
1963年に政府の特殊法である中小企業投資育成法によって設立された、東京（大阪、名古屋）中小企業投資育成がベンチャーキャピタルの草分け的存在であると言われている。現存する最古の民間ベンチャーキャピタルはジャフコ（当時は日本合同ファイナンス）である。民間ベンチャーキャピタルとしては1972年の京都エンタープライズデブロップメントが最初であった。
[編集] 日本にある主なベンチャーキャピタル
- ※旧：エヌ・アイ・エフベンチャーズ+SMBCキャピタル
- 三菱UFJキャピタル
- ※旧：ダイヤモンドキャピタル+UFJキャピタル
- ニッセイキャピタル
- りそなキャピタル
http://www.resonacapital.co.jp/
- オリックスキャピタル
http://www.orixcapital.co.jp/index.html
- フューチャーベンチャーキャピタル
- あおぞらインベストメント
http://www.aozora-invest.co.jp/
- SOZO工房
http://www.globiscapital.co.jp/
- ※旧：ソフトバンク・インベストメント
http://www.sbinvestment.co.jp/
http://www.sbic.co.jp/index.html
http://www.kiyogroup.jp/lease/outline.html
- 住信インベストメント
http://www.stb-ifund.co.jp/cgi-bin/WebObjects/ff2aa10259/
- イグナイト・ジャパン
- グローバルベンチャーキャピタル
- 北海道ベンチャーキャピタル
http://www.hokkaido-vc.com/hvc/index.html
- ZenShin Capital Partners
[編集] 業界団体
ベンチャーキャピタルの社会的役割の成長に比べ、業界の組織化は遅れていた。 2002年11月に日本における業界団体としては初めての日本ベンチャーキャピタル協会が設立された。 しかし、業界最大手のジャフコ、日本最初のベンチャーキャピタルである東京中小企業投資育成が 加入していないなど、まだまだ色々な問題点がある。
[編集] 外部リンク
 |
この項目「ベンチャーキャピタル」は、経済関連の書きかけです。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています。（ウィキポータル 経済学、ウィキプロジェクト 経済） |
