ボーンホルム島
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ボーンホルム島(Bornholm)とは、「バルト海の宝石」と称されるバルト海上にあるデンマーク領の島。人口5万人。ボーンホルム島と周辺の小島でボーンホルム県を成している。スウェーデン南部スコーネ県とドイツ、ポーランドに挟まれている。
デンマーク本土には遠く、コペンハーゲンからのフェリーでは7時間かかる。このため、コペンハーゲンからは、フェリー連絡バスか鉄道でスウェーデン領土を経由してスコーネ県のイースタ Ystad から高速船で行くのが普通である。また、ドイツ、ポーランド側からのフェリーもある。フェリーターミナル、空港のある中心都市レンネ Rønne から島内各地にバス便がある。
県庁のあるレンネは人口1万5000人で、ボーンホルム最大の都市。他に大きな町は、ネクセ Nexø、オーキュルケビー Aakirkeby、スヴァネ Svaneke、イウへム Gudhjem、アリンエ・サンドヴィ Allinge-Sandvig など。主な見所は、ハマールフス Hammerhus の教会遺跡、島内に多く見られる円形教会 Rund-kyrke、Round Church(Østerlars エステルラースが代表的)、クリスチャン Christian-so 島の要塞など。
産業は農業、特に畜産が盛んで、良質の乳製品を産する。ちなみに、デンマーク産のブルーチーズの半分はボーンホルム産である。また、工芸も盛ん。移住してアトリエやスタジオを構える工芸作家が増えている。
[編集] その他
- Martin Andersen Nexø(Nexø 出身の作家)原作の「征服者ペレPelle Erobreren」(映画化されている)