農業
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農業(のうぎょう)とは、耕地等において植物(農作物)を栽培・収穫したり(耕作)、動物(家畜)を飼育し乳製品や皮革、肉、卵を得て(畜産)、人が生きていくうえで必要な食料を生産する人間の根幹の産業である。
また、食料の他、切り花や、装飾物や、花壇苗や、肥料、動物獣皮、革、工業用化学薬品(デンプン、エタノール、およびプラスチック)や、繊維(綿、羊毛、大麻、および麻)や、燃料(メタン、バイオディーゼル、バイオマス)や、合法的・不法な薬品(生薬、マリファナ、アヘン、コカイン)を生み出す。
伝統的な分類では、林業・漁業と同じ第一次産業に分類される。農業・林業・水産業・畜産業などに関わる研究は、農学という学問の一分野を成している。農業を職業としている人は農家または農業経営者と呼ぶ。農作物栽培の場合、基本的に自然を対象にするため、日照や気温、降水量などの気象状態に左右されやすく、また、市場での価格変動もあり、収入面の安定に欠ける面がある。
また、畜産では、市場での価格変動以外にも、飼育する家畜に対する水や飼料の給餌や運動など、早朝から深夜までの世話が毎日必要となり、休日が取れにくく、従事者の肉体的・精神的な負担が大きい問題のほか、家畜の糞尿による悪臭や環境汚染などの問題を有する。
日本では、政府の主導で価格や流通管理がされているコメの栽培が多いが、コメの消費量低下と供給過剰による減反政策もあり、野菜など他の作物への転作や、離農が多くなっている。近年、日本においては農業には多面的機能があるとされ、グリーンツーリズムや地産地消、国土保全、景観などの機能がある。総称して農業の多面的機能と呼ばれる。
目次 |
[編集] 農業の種類
[編集] 分野
[編集] 農法
[編集] 歴史
メソポタミアで最初の農業が始まったとも言われる。
- 農書