ポール・ヴィリリオ
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ポール・ヴィリリオ(Paul Virilio, 1932年1月4日 - )は、フランスの思想家、都市計画家。
パリ生まれ。速度術(ドロモロジー)を鍵概念として、テクノロジーやメディアの発展によって、人間の知覚や行動がどのように変容していくのかを分析している。しかし、速度と加速度の概念を取り違えた論文が散見される。
アラン・ソーカルらによって、数学・科学用語を不適切に使用した論文であるとの批判を受ける(→ソーカル事件参照)。
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[編集] 邦訳著書
[編集] 単著
- 『戦争と映画――知覚の兵站術』(ユー・ピー・ユー, 1988年/平凡社[平凡社ライブラリー], 1999年)
- 『速度と政治――地政学から時政学へ』(平凡社, 1989年/平凡社ライブラリー, 2001年)
- 『電脳世界――最悪のシナリオへの対応』(産業図書, 1998年)
- 『情報化爆弾』(産業図書, 1999年)
- 『幻滅への戦略――グローバル情報支配と警察化する戦争』(青土社, 2000年)
- 『情報エネルギー化社会――現実空間の解体と速度が作り出す空間』(新評論, 2002年)
- 『瞬間の君臨――リアルタイム世界の構造と人間社会の行方』(新評論, 2003年)
- 『ネガティヴ・ホライズン――速度と知覚の変容』(産業図書, 2003年)
- 『自殺へ向かう世界』(NTT出版, 2003年)
- 『アクシデント――事故と文明』(青土社, 2006年)
- 『民衆防衛とエコロジー闘争』(月曜社, 2007年)
- 『パニック都市――メトロポリティクスとテロリズム』(平凡社, 2007年)
[編集] 共著
- (S・ロトランジェ)『純粋戦争』(ユー・ピー・ユー, 1987年)