マウント・ホイットニー (揚陸指揮艦)

艦歴

発注:	1966年 8月10日
起工:	1969年 1月8日
進水:	1970年 1月8日
就役:	1971年 1月16日
母港:	イタリア、ガエッタ
性能諸元
排水量:	18,400 トン
全長:	194 m
全幅:	32.9 m
吃水:	8.8 m
機関:	主缶2機, ギヤード蒸気タービン1軸 20,000hp
最大速:	23 ノット (43 km/h)
航続距離:	13,000浬（16ノット時）
乗員:	士官:52名, 兵員:790名
兵装:	RBOC チャフロケット, 25mm単装機銃 × 2基, 12.7mm単装機銃, 20mm ファランクスCIWS × 2基
艦載機:	ヘリコプター
モットー:

マウント・ホイットニー(USS Mount Whitney, LCC-20)は、アメリカ海軍第六艦隊の旗艦。ブルー・リッジ級揚陸指揮艦の二番艦。以前は第二艦隊の旗艦であった。

同艦はAGC-20として分類されたが、1969年1月1日にLCC-20に再分類された。ニューポート・ニューズ造船所で1月6日に進水し、カリフォルニア州シエラネヴァダ山脈のホイットニー山に因み、マウント・ホイットニーと命名された。

同艦は乗組員の90日間分の食料を搭載し、3,000人が緊急避難可能な物資供給支援を行うことができる。また同艦の蒸留施設は一日あたり400m³の真水を作り出すことができる。同艦は米海軍初の女性兵士搭乗に対応した艦である。

マウント・ホイットニーは最も高度なC4I(Command, Control, Communications, Computer, and Intelligence)設備を搭載した艦であり、ジョイント・タスクフォース下の全ての部隊を指揮する能力を保有する。

マウント・ホイットニーは、HF、UHF、VHF、SHFおよびEHF帯の無線交信を行うことができ、大量なデータを安全に送受信することができる。これによってジョイント・インテリジェンス・センターおよびジョイント・オペレーション・センターとして適時な作戦支援を行うことができる。

同艦は1994年にハイチでのアップホールド・デモクラシー作戦に参加した。1999年にはラ・サール(La Salle, AGF-3)の後任として地中海に展開し、第六艦隊旗艦に就任した。

2002年11月12日にマウント・ホイットニーは、エンデューリング・フリーダム作戦の指揮艦として作戦参加する。配備中に同艦はジョン・F・サットラー中将指揮下ノースカロライナ州のキャンプ・ルジューンを基地とする第二海兵師団と海兵隊遠征軍を搭乗させる。

2004年10月から同艦は海上輸送司令部が大部分を引き継いだ。艦はアメリカ海軍籍のままであったが、乗員のほとんどは民間の輸送スタッフと交代した。乗員は600名の水兵から157名の水兵と143名の民間人に縮小した。

2005年1月にマウント・ホイットニーはイタリアのガエッタに向けてノーフォークを出航した。同艦は2005年2月25日にラ・サールと交替して第六艦隊旗艦となった。ラ・サールは退役の予定である。

[編集] 同型艦