マクワウリ
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マクワウリ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Cucumis melo var. makuwa | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
マクワウリ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Oriental Melon |
マクワウリ(真桑瓜、英名:Oriental Melon)はメロンの一変種。ウリ科キュウリ属で学名はCucumis melo var.makuwa。古くから日本で食用にされてきたため、アジウリ(味瓜)、ボンテンウリ(梵天瓜)、ミヤコウリ(都瓜)、アマウリ(甘瓜)、テンカ(甜瓜)、カラウリ(唐瓜)といった様々な名称で呼ばれてきた。
2世紀頃から美濃国(岐阜県南部)真桑村(のちの真正町、現:本巣市)にてよく作られていたためマクワウリの名前がつけられた。この系統のウリが日本列島に渡来したのは古く、縄文時代早期の遺跡から種子が発見されている。
果実はフットボール状の形態で、うす黄色い外観である。放射状に切って先割れスプーンですくったり、そのままかぶりついてりして食べるがメロンほどの甘味はない。よくお盆のお供えとして使われる。
明治期にはマクワウリを「メロン」と称して売っていた。この形を模したメロンパンができたり、マクワウリの亜種が「網干メロン」(主に兵庫県姫路市周辺で栽培)と呼ばれているのはこの名残である。
古くから栽培されていたため「網干メロン」の他にも亜種が多く、「ペッチンウリ」「女鹿メロン」「加古川メロン」など多岐にわたる。
韓国では現在もブドウやスイカと並ぶ夏場のポピュラーな果物の一つで、各地で盛んに栽培され、郊外や農村には直売所が設けられている。
マクワウリと西洋のメロンを交配させた品種がプリンスメロンである。