マッカーサー道路
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マッカーサー道路(-どうろ)とは、東京都都市計画道路環状2号線のうち虎ノ門から汐留にかけての部分の通称である。
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[編集] 歴史
1946年に幅員100m道路として、GHPにより計画される。(通称「マッカーサー道路」は、もちろんGHP司令官ダグラス・マッカーサーにちなむ。) だが、すぐに、計画幅員が現実的な40mに縮小。 その後、長年未着手の状態が続いていたが、2003年にようやく事業化され、2005年に着工された。 2009年度の開通を目標に建設が進められている。
[編集] 主な役割
現道である外堀通りは、虎ノ門から新橋交差点にかけて、交通量が非常に多い上に、通勤による横断歩行者の多さ、タクシーの二重駐車などで昼夜を問わずきわめて混雑する。 環状2号線はそれを迂回するための道路にあたり、事実上の「外堀通りバイパス」と言える。
また、 一説には市谷の(計画当初は六本木の)自衛隊本部から、東京湾に部隊を展開する為の道路とも言われる。
[編集] 特色
本路線は、大部分が完全地下トンネルである。国道1号と愛宕通りの間から、汐留交差点の先までが地下トンネルとして建設が進められている。半地下方式ではない。このような約1.2kmにおよぶ長いトンネルは、東京都心の一般道路では初めてであり、雑然としている新橋地区において、優れたバイパス効果が期待されている。
[編集] 事業区間
特許庁前付近 外堀通り 平面交差
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虎ノ門二丁目付近 国道1号(桜田通り)平面交差
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愛宕一丁目付近 愛宕通り 地下トンネルで交差
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西新橋二丁目付近 日比谷通り 地下トンネルで交差
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新橋五丁目付近 国道15号(第一京浜)地下トンネルで交差。ランプ式出入口あり。
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汐留交差点 地下トンネルで交差
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汐先橋交差点 海岸通り 暫定平面交差(将来は地下トンネルで交差)
[編集] 延伸計画
環状2号線は、汐留から先も、築地、勝どきを経由して、有明まで延伸する計画がある。これは、築地市場の移転と併せて、整備されるものである。汐先橋交差点を地下トンネルで通過した後は、現在の築地市場付近で地上に出て、隅田川を橋梁で渡る計画となっている。2007年事業化予定。2015年完成予定。