マッド・アマノ裁判
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マッド・アマノ裁判(まっどあまのさいばん)とはデザイナー マッド・アマノ(天野正之)と写真家 白川義員との間で争われた著作権侵害問題における裁判。「マッド・アマノ=白川義員裁判」などとも呼ばれる。
[編集] 概略
1970年1月、マッド・アマノが自身のフォトモンタージュをまとめた作品集『SOS』を出版。その一部が『週刊新潮』1970年6月5日号に「マッド・アマノの奇妙な世界」として発表された。その中の一枚が白川義員撮影のアルプスを滑降するスキーヤーの写真をもとにしたものであることがわかり、著作権侵害であると抗議し、『週刊新潮』の発行元である[新潮社]が写真の使用料50万円を支払うことになった。
その後1970年9月、白川義員はマッド・アマノにこの作品自体が著作人格権侵害だとして、再び損害賠償ならびに慰謝料50万円と朝日新聞、毎日新聞、読売新聞の社会面に二段抜きで謝罪広告を掲載するように内容証明付きの手紙を出した。そして1971年9月、白川義員が同じ内容で東京地裁に訴状を提出した。