メソアメリカ
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メソアメリカは、メキシコ及び中央アメリカ北西部とほぼ重複する地域において、共通的な特徴をもった農耕民文化ないし様々な高度文明(マヤ、テオティワカン、アステカなど)が繁栄した文化領域を指し、パウル・キルヒホフ(P.Kirchhoff)の文化要素の分布研究により定義された。地理的には、北は、メキシコのパヌコ川からシナロア川あたりまで、南はホンジュラスのモタグァ河口あたりからコスタリカのニコヤ湾あたりまでであるが、この境界線は歴史的に一定していたわけではない。 下記のように壮麗な神殿ピラミッドなどを現在も残す「メソアメリカ文明」が繁栄した地域と考えればよい。「メソアメリカ文明」では、
- オルメカ文明(メキシコ湾岸;紀元前1250頃~紀元前後)
- テオティワカン文明(メキシコ中央高原;紀元前後~7世紀頃)
- マヤ文明(メキシコ南東部、ユカタン半島、グアテマラなど)
- トルテカ文明(メキシコ中央高原;7世紀頃~12世紀頃)
- サポテカ文明(メキシコ・オアハカ地方;)
- ミシュテカ文明(メキシコ・オアハカ地方;)
- タラスカ文明(メキシコ西部地域、ミチョアカン州など;)
- アステカ文明(メキシコ中央高原;14世紀頃~1521年)
などが興亡した。