メリーランド共和国
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メリーランド共和国(Republic of Maryland)とはアフリカ、西アフリカはリベリアの東部、コートジボワールと接する位置し、1854年から1857年の間まで存在していた小さな国である。当時のメリーランド共和国の首都はハーパー。現在はリベリアの郡の一郡である。
アメリカのメリーランド州で解放された奴隷の黒人達を、1834年にメリーランド州植民地化会社がアフリカのこの地に入植させた事に始まり、この入植地はメリーランド・アフリカ(Maryland-in-Africa)と呼ばれた。1838年に別の所で入植地を築いていた解放奴隷の黒人達は1847年に結合してリベリア共和国を宣言して独立した。しかし、メリーランド・アフリカはメリーランド州植民地化会社による貿易独占を維持したいと言う強い要望でそのまま残ったが、メリーランドの入植地はメリーランド州植民地会社から離れ、1854年にメリーランド共和国として独立を宣言した。しかし1856年にメリーランドの植民地に抵抗していた現地の先住民グレボ族やクル族との間で戦争が起こり、メリーランドはリベリアに軍事援助を要求を求めた。リベリアのジョセフ・ジェンキンス・ロバーツ大統領はメリーランドを助け、リベリアとメリーランド、両者のアメリコ・ライベリアンのグループの共同により勝利で起因した。1857年にメリーランドはリベリアの郡になり、以来、現在に至るまでリベリアの郡の一つメリーランド郡である。