ヤマハ・FZR1000
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FZR1000(エフゼットアールセン)は、ヤマハ発動機が1987年に発表し、海外市場向けに生産されていたオートバイである。
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[編集] 概要
ヤマハのスーパースポーツ系のフラッグシップスポーツとして、欧米地区輸出用に開発された。
エンジンはFZ750に搭載されたユニットをベースにボアアップし、FZR400のアルミデルタボックスフレームや、冷気を外気から導入するFAI(フレッシュ・エアー・インテーク)を採用し、FZR750やYZF750のレプリカとして1987年に発表されたが、販売の中心となる欧州ではタンデム走行でのツーリング等の需要のために、250や400同様の分割式のシートではなく、タンデムしやすい形状に変更されている。(オプションでシングルシートカバーも用意されている。)
登場当時は国産最強スペックを誇り、ホンダのCBR900RRやカワサキのZZR1100が出るまでは日本最速マシンとして君臨し続けた。
1989年にはシリーズ初のフルモデルチェンジを行い、FZR750R(0W01)のデザインを基本とする事で250から1000まで統一されたデザインで登場した。メカニズムには排気デバイスであるEXUPが搭載され、エンジンもボアアップされた。
1991年には正立フォークが倒立フォークになり、1994年にはライトが猫目タイプに変更され、翌年(1995年)のモデルを最後にYZF1000R にバトンを明け渡し、FZR1000の歴史は幕を閉じた。
このマシンがなかったら、後のYZF-R1も存在しなかったであろう。ヤマハの金字塔的マシンである。
[編集] 種類
[編集] 初代(2GH)
1987年 発売
[編集] 2代目(3GM)
- 1989年 フルモデルチェンジ
- 1991年 フェイスの変更 倒立フォークの採用
- 1994年 タイガーアイ(猫目)に変更