EXUP
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EXUP(エクザップ、Exhaust Ultimate Power-valveの略)とは、ヤマハ発動機が開発した、オートバイ用4サイクルレシプロエンジンに採用されている排気デバイスの一種。同社の排気系部門設計者山辺清貴(現排気系開発部門総責任者)によって考案された。同社の見解では、エクザップと言うのが正しい。
[編集] 概要
エンジンの回転数に応じて、サーボモーターに連結された排気管(エグゾーストパイプ)中にあるバタフライバルブを開閉する事により、排気圧を制御し、主に中低速におけるトルク特性の改善を図る装置。低回転~中回転域ではバルブは閉じており、オーバーラップによる新気の漏出を抑制して充填効率を向上させる(完全に閉鎖する訳ではない)。高回転域においては排気の妨げになる為バルブは開放される。
この技術は同社の高性能スーパースポーツモデル(レーサーレプリカ)全般で採用されているが、 最近ではそれ以外の車種にも採用され始めている。
[編集] 採用車種
- FZRシリーズ
- YZFシリーズ
- その他
[編集] 関連項目
- YPVS - 同社の2サイクルエンジン用排気デバイス
- YEIS - 同社の2ストロークエンジン用燃焼システム
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