ライセンスキー
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ライセンスキーとは、そのソフトウェアを利用する上で、正規に購入したものであるかどうかを判断するためのパスワードのようなもの。シリアルナンバーや登録コードともいう。
市販のソフトウェアや大半のシェアウェアなどは、ユーザ登録はがきなどに印刷されたものや、使用料の支払い後に作者から送られてくるライセンスキーをソフトウェアに入力することで正規ユーザとなり、すべての機能を使用できるようになる。ライセンスキーの入力は、大抵はインストール時か起動時に行うが、必ずしも使用料の支払いを求めないもの(ドネーションウェア/カンパウェア)はソフトウェアのどこかに入力欄が設けられており、そこに入力することになる。
通常、ライセンスキーを入力しないと、全部あるいは一部の機能が使用できなかったり、一定の時間・回数しか起動できなかったり、広告が表示されたりするが、料金を支払いたくないがためにインターネット上で漏えいしているものを取得したり、他のユーザから聞き出したりして不正に使用し続けるという事件がよくある。料金を支払わずに使用し続けた場合、著作権法などの違反になる。
一部のシェアウェアには、不正なライセンスキーを使用するとシステムを破壊するものが存在する。かつてソフトウェアシンセサイザー『WinGroove』にそのようなシステム破壊ルーチンが混入し、作者が急遽そのルーチンを除いたバージョンを出すという騒動が起きている。