ラコタ
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ラコタ (Lakota) とは、アメリカ州の先住民族の一つで、スーとも呼ばれる。 ラコタ(ダコタ、ナコタ)は彼等の言葉で友人、同盟者をあらわす言葉。 スーという呼び名は、敵対するオジブワ族が彼等を呼んだ小さな蛇 (Nadouessioux) という意味の蔑称を省略したもの。
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ムデワカントン、ワーペトン、ワーペクテ、シセトン、ヤンクトン、ヤンクトナイ、テトンの七つの民族の同盟からなり、その使用言語、居住区から大きくラコタ(テトン・スー)、ダコタ(サンティ・スー)、ナコタ(ヤンクトンスー)の三つに分けられる。
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[編集] 呼称について
ラコタ(Lakota)という名称は、彼ら言葉で自身を指す、lakhótaから来ており、友人、同盟者をあらわす言葉である。初期のフランス人の言葉ではテトン(Teton)の区分はなく、かわりにサンティ(Santee)やヤンクトン(Yankton)といった他の一団と合わせて「西のスー(Sioux of the West)」と呼ばれていた。
テトン(Teton)とティトワン(Tintowan)という名前は、ラコタのthíthųwąから来ており、その意味ははっきりしていない。この単語は、ラコタではないスーの集団(サンティやヤンクトン)がラコタを表す時に使用された。さらに以下の数限りない呼び方が派生している。 Ti tanka, Tintonyanyan, Titon, Tintonha, Thintohas, Tinthenha, Tinton, Thuntotas, Tintones, Tintoner, Tintinhos, Ten-ton-ha, Thinthonha, Tinthonha, Tentouha, Tintonwans, Tindaw, Tinthow, Atintons, Anthontans, Atentons, Atintans, Atrutons, Titoba, Tetongues, Teton Sioux, Teeton, Ti toan, Teetwawn, Teetwans, Ti-t’-wawn, Ti-twans, Tit’wan, Tetans, Tieton, Teetonwanなど。
初期のフランスのソースでは、ラコタを、様々な追加の修飾語を「スー(Sioux)」につけて表現している。例えば、Scioux of the West, West Schious(西のスー), Sioux des prairies(平原のスー), Sioux occidentaux(西のスー), Sioux of the Meadows(牧草地のスー), Nadooessis of the Plains, Prairie Indians, Sioux of the Plain, Maskoutens-Nadouessians, Mascouteins Nadouessi, Sioux nomades(放浪するスー)など。
今日多くの部族は、ダコタ(Dakota)、ラコタ(Lakota)、ナコタ(Nakota)の人々を、19世紀と20世紀にアメリカ連邦政府に公式に承認された「スー(Sioux)」の名で呼んでいる。彼ら自身もスーと呼ぶが、一部には公式に、あるいは非公式に、伝統的な名前を採用している部族もある。例えばオグララ(Oglala, またはOgllala)は、英語名のオグララ・スー部族(Oglala Sioux Tribe)よりも、むしろオグララ・ラコタ・オヤーテ(Oglala Lakota Oyate)の名前をしばしば使用している。
[編集] ラコタ
西部の大平原に居住しテトンとも言われる。
1770年代にアメリカ大陸の中央北部の大平原に進出し、現在も住んでいる(ノースダコタ州、サウスダコタ州)。 ティピ(ティーピー)と呼ばれるテントに住み、羽根冠(ウォー・ボンネット)を被り、馬に乗って大平原を駆け回るという、一般的なインディアンのイメージのほとんどは彼等のものである。 文字を持たなかった彼等だが、絵文字を使用した冬数えという歴史の記録法が伝わっている。
[編集] ラコタの支族
ラコはさらに大きく七つの支族に分けられる。
- ハンクパパ
- スタンディングロック居留地に住む。
- オグララ
- パインリッジ居留地に住む。
- ミニコンジュ
- シャイアン川居留地に住む。
- シハサパ(ブラックフット)
- オーヘヌンパ(ツーケトル)
- ブルーレ(w:Brulé)
- サウスダコタ州南西部のローズバッド居留地(w:Rosebud Indian Reservation)に大半が住んでいる。シカング・オヤーテ(Sicangu Oyate)とも呼ばれる。
- イタジプチョ
[編集] ナコタ
中央の区分に住む。 ヤンクトン・スーともいわれ、ヤンクトン、ヤンクトナイからなる。
[編集] ダコタ
東の区分(ダコタ地方かサンティー)に住む。 サンティ・スーとも言われ、ムデワカントン、ワーペトン、ワーペクテ、シセトンからなる。
[編集] 有名人
[編集] 関連項目
- アメリカ・インディアン運動(AIM)
- リトルビッグホーンの戦い
- ウンデット・ニーの虐殺
- ウンデット・ニー
- ブラックヒルズ(ハパ・サバ)
- シャイアン
- アシニボイン
- ダンス・ウィズ・ウルブズ
[編集] 外部リンク
カテゴリ: スタブ | アメリカ合衆国の先住民族