ルノー・ジャポン
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ルノー・ジャポン(Renault Japon)は、フランスの自動車会社、ルノーの日本法人である。
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[編集] 概要
[編集] 輸入・販売
2000年5月1日に、ルノー車の輸入・販売などを行うことを目的に、日本におけるルノーの100年近い歴史上初のルノーのアジア太平洋地域統括本部直轄の日本法人として設立された。
日産自動車との併売ディーラーを中心に全国に80店舗近いディーラー網を構築し、各種マーケティング活動を積極的に行い、マニュアル(MT)仕様や右ハンドル車の積極的な導入や、3年間6万kmの新車保証、車両の応急修理、牽引、ドライバーと同乗者の移動、宿泊の手配などを24時間365日で行う「ルノー・アシスタンスサービス」の提など、フランス車好きのニーズに配慮しつつ、日本車並みの積極的なサービス展開を行っていた。
しかしながら、ルノー本社がコストの割には販売台数が少ない日本市場を重視していない上、ルノー直属の日本法人とはいえ、外国車販売に不慣れな日産自動車からの出向者が実質的に販売・マーケティングを行っていることなどから、当初目論んだ販売台数の半分以下の台数にも満たない(2005年度の販売台数は約3500台、当初は2004年に100拠点で1万5千台を販売する目標であった)など販売不振が続いていた。
[編集] 体制変更
2006年4月1日に、2月に行われたルノーの中期経営方針計画の発表を受け、同年内に日本法人を清算し、日産自動車の輸出入業務などを行う日産トレーディングにルノー・ジャポンの業務が移管することが発表された(「ルノー・ジャポン」の名称は存続する予定)。なお、これに伴いルノー本社から派遣された社員やルノージャポン採用の社員の多くが帰国、もしくは退社し、以後の同社の経営は日産自動車からの出向社員が主体となることになった。
2000年5月のルノー・ジャポンの設立後、わずか6年に満たない期間でルノー自らの手による輸入・販売活動を止め、再度一インポーターの手に輸入・販売活動を引き渡すことや、度重なる体制の変更にオーナーやディーラーからは先行きを不審がる声が上がっている。なお、体制変更に先立つ2006年3月に売れ筋車種である新型ルーテシアがデビューしたにもかかわらず、移管後の月別販売台数がルノーの日本法人時代の前年比を下回り続けるなど、新体制になったものの販売は低迷を続けている。
[編集] 販売車種
[編集] 現在販売されている車種
[編集] 過去に販売されていた車種
[編集] ディーラー網
現在は全国各地に80店舗近いディーラー網と数箇所のサービスサテライトを擁している。その多くが日産自動車のディーラー系列で、日産車との併売ディーラーも多い。なお、今後はディーラー網を100店舗程度に拡大する予定であると発表されている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ルノージャポン
- マイルドセブン ルノーF1チームワールドチャンピオン記念サイト(日本語/フランス語/英語など)
[編集] ディーラー(一部)
[編集] その他
- Renault(英語)
- Renault-Nissan Alliance(ルノーと日産の提携について/英語)