ルーニー・テューンズ
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ルーニー・テューンズ(LOONEY TUNES)は、アメリカのワーナー・ブラザーズが製作するアニメ。
擬人化された様々な動物が登場するのが最大の特徴である。
日本では1989年10月4日から1992年3月25日にかけて「バッグス・バニーのぶっちぎりステージ」という番組名でテレビ東京で放送され、後に「バッグスバニー・ショー」(BUGS BUNNY SHOW)という番組名でカートゥーン ネットワークで放送されている。派生したアニメに「シルベスター&トゥイーティー・ミステリー」、「ダック・ドジャース」、「べビー・ルーニー・テューンズ」、「スペース・ジャム」などがある。
ワーナー・マイカル・シネマズのイメージキャラクターとして、ルーニー・テューンズのキャラクターが起用されている。
また、「タイニー・トゥーンズ」ではアクメ学園の教師として登場。
目次 |
[編集] キャラクター
- バッグス・バニー(BUGS BUNNY)(吹き替え:山口勝平 タイニー・トゥーンズでは富山敬)
- ダフィー・ダック(DAFFY DUCK)(吹き替え:高木渉 タイニー・トゥーンズでは江原正士)
- 鴨のキャラクター。時々会話に敬語をつける癖と「お前って、サイテー」という口癖がある。欲張りで目立ちたがり屋で言いたい事をずけずけ話す。常に自分が一番だとうぬぼれている。そのため一流スターのバッグスをライバル視している。ヒーローやセールスマンの役をするが、失敗ばかりしたり、ポーキー・ピッグに主役を執られることがある。『ダック・ドジャース』では、地球防衛軍の一員でキャプテンドジャースとして24と2分の1世紀を舞台に活躍(?)している。
- シルベスター・キャット(Sylvester Cat)(吹き替え:江原正士、矢薙直樹(ベビー))
- シルベスターJr.(Sylvester Jr.)(吹き替え:くまいもとこ)
- シルベスターの息子。シルベスターと供にいる。まだ3歳半と幼く二頭身。外見は父親に似ているが性格は素直。父譲りのつばをとばす破裂音で喋る。シルベスターのつく嘘を信じ尊敬している。だが時に疑問に思ったり幻滅することもある。
- トゥイーティー(TWEETY)(吹き替え:こおろぎさとみ タイニートゥーンズでは土井美加 )
- ローラ・バニー(LOLA BUNNY)(吹き替え:深水由美)
- 雌のウサギキャラクター。『スペース・ジャム』と『トゥイーティーのフライングアドベンチャー~80日間世界一周大冒険~』に登場。
- グラニー(GRANNY)(吹き替え:京田尚子)
- トゥイーティーの飼い主のお婆さん。シルベスターやヘクターも一緒に飼っていることがある。活動的でトゥイーティーを狙うシルベスターを追い払う。一度顔のデザインが変わった(例:動物病院の懲りない面々)が現在は元に戻っている。バッグス・バニー・ショーではシルベスターとトゥイーティーが登場する話以外では滅多に顔を出さない。『シルベスター・トゥイーティー・ミステリー』では世界的に有名な探偵役。『タイニー・トゥーンズ』では厳しい教師。また『ベビー・ルーニー・テューンズ』ではバッグス達の保護者として登場。
- タズマニアンデビル(Tazmanian Devil)(吹き替え:麦人、多田野曜平(ベビー))
- ワイルドな肉食獣で、実は失敗ばかりしてしまうのがタマにキズ。アゴの力は強力で檻さえも噛み砕けるので捕獲されていても容易に脱走できる。竜巻の様に体を回転させ周囲を噛み砕きながら進む。恐るべき食欲から全ての生き物から恐れられている。何でも食べるがウサギと野生のカモがとりわけ好物。一番よく狙う相手はバッグス・バニー。だが毎回食い意地を逆手に取られて敗北し「何てアホだ」と馬鹿にされている。基本的に一人称は「タズ」で定番の台詞は「タズ、腹ペコ」。また、回転移動を終えた直後は意味不明の鳴き声を口にする。趣味はマウンテンバイクに乗ること。音楽も好んでいて聴くとウットリして大人しくなる。故郷はタスマニアのジャングル。妻にタズマニアン・シーデビルがいる。モデルはタスマニア生息の「タスマニアデビル」。ダック・ドジャースでの登場話は36話の『恐怖のデスマッチ』。ベビー・ルーニー・テューンズにはベビー・タズはやんちゃで無邪気。主演シリーズに「TAZ MANIA "TAZ-TRONAUT"」(日本未放送)がある。
- エルマー・ファッド(ELMER FUDD)(吹き替え:長島雄一)
- 間抜けな人間のハンター。趣味で狩りをしているがバッグスに惑わされてまともな狩りができない。サ行の部分をハ行で発音する癖がある(例・バッグスを「ウハギ」という)。
- ポーキー・ピッグ(PORKY PIG)(吹き替え:龍田直樹 タイニートゥーンズでは増岡弘)
- 雄豚のキャラクター。会話でどもるのが特徴。『こ、こ、こ、これでおしまい!』とルーニー作品のトリを飾ったスターでもある。おひとよしな性格なので破天荒なダフィーに苦労している。シルベスターと共演する時はシルベスターの飼い主の旅好きで危険が迫っても気づかない鈍感なキャラ。『ダック・ドジャース』では、ドジャース(ダフィー)の部下、カデットとして登場している。
- ペチュニア・ピッグ(PETUNIA PIG)
- 雌豚のキャラクター。ポーキーのガールフレンド。
- ロード・ランナー(ROAD RUNNER)
- 足が早い鳥。飛ぶことができないが彼の前で重力は通用しない。『Beep! Beep!(ミッミッ)』というクラクションのような声で鳴く。字が読めないのが欠点だが、文章が書かれたプラカードを提示して意思表示は出来る模様。モデルはアメリカの野鳥オオミチバシリ。
- ワイリー・コヨーテ(Wile E Coyote)(吹き替え:梅津秀行(『コヨーテ天才の証明』のみ)→声はなし)
- ロードランナーの捕食に情熱を賭けるコヨーテ。多くの学名を持つがどれも語呂合わせ。アメリカ南西部の砂漠に住みいつも腹を空かしている。あらゆる計画を立ててはロードランナーを追いかける。毎回失敗に終わるが不屈の精神で何度でも挑戦する。度重なる失敗による哀れな姿は視聴者から同情を買い悪役でありながらも人気が高い。「Ouch!」などの叫び声以外は口にせず、セリフはプラカードに書いて掲げる。計画に役立てようとアクメ社などからよく商品を購入している。悪運の持ち主で何度も落下、爆発、激突、下敷きの目に会っている。「バッグス・バニーショー」で放送されるバッグスとの共演作に「コヨーテ天才の証明(Operation:Rabbit)」がある(この話ではコヨーテは喋っている)。その際にわかる本来の姿は自称天才のインテリで饒舌。「ダック・ドジャース」にも登場話がある。似たデザインのキャラクターに「ラルフ・ウルフ」がいる。ラルフは赤い鼻で体色はコヨーテに比べて少し薄い。
- ヨセミテ・サム(YOSEMITE SAM)(吹き替え:郷里大輔 タイニー・トゥーンズでは永井一郎)
- 背が低い人間のガンマン。赤いヒゲが特徴。とても乱暴で言葉をのばして喋るのが特徴。バッグスを追いかけては失敗ばかりする。口癖は「さそりも真っ青」。タイニートゥーンズではアクメ学園の校長を勤めている。
- フォグホーン・レグホーン (FOGHORN LEGHORN)(吹き替え:玄田哲章)
- プリシー(Prissy)
- 高齢で少しボケ気味な雌鳥。青いボンネットを被り眼鏡をかけている。未婚のため同じ鶏舎の雌鳥達にはいつも馬鹿にされている。子供を望んでいて結婚願望がとても強い。よくフォグホーンに惚れて気を引こうとする。ゆっくりとした喋り方で口癖は「え~え」。「坊やにタジタジ(Little Boy Boo)」ではエッグヘッドJr.という子供がいた。
- ペペ・ル・ピュー(PEPE LE PEW)(吹き替え:中村秀利)
- スカンクのキャラクター。彼の体臭は、気絶をしてしまうほど臭い。ただ、本人はそれに気付かず、皆が逃げる理由も分かっていない。伊達男を自認しており、「ボクぅがレィディに嫌われるわけないじゃないか」と、ガールハントに余念がない。迫って逃げられても「照れてるんだナ」と(心の底から)考え、地の果てまで追いかける。フランスに住む。
- ペネロッピー (PENELOPE)
- 雌猫のキャラクター。しっぽに白いペンキがついたりして、その為にスカンクと間違えられてペペ・ル・ピューに追いかけられる。実は喋れる(キャロット・ブランカ)。
- マービン・ザ・マーシャン(MARVIN THE MARTIAN)(吹き替え:中多和宏)
- 火星人。分解光線や拘束服バズーカなどといった武器を所持している。また水をそそいで3秒待つだけのインスタント火星人を持つ。仲間として、火星の犬『K9(ケーナイン)』がいる。かなり強力(地球を破壊できる)なダイナマイトを作るのに2000年要し、その後バッグスに破壊されたこともある。
- スピーディー・ゴンザレス (SPEEDY GONZALES)(吹き替え:三ツ矢雄二)
- メキシコに住む高速のねずみ。メキシコ一足が速い。チーズが大好物。「アリーバ、アリーバ、イーハイーハー」というのが口癖。
[編集] 企業への起用
- ワーナー・マイカル・シネマズ
- 東海銀行(のちのUFJ銀行、現在の三菱東京UFJ銀行)
[編集] 関連項目
- タイニー・トゥーンズ
- アニマニアックス
- シルベスター&トゥイティーミステリー
- ダック・ドジャース
- ベビー・ルーニー・テューンズ
- ロジャー・ラビット
- スペース・ジャム
- アメリカン・アニメーションの黄金時代
- カール・スターリング(「ルーニー・テューンズ」の音楽監督)
[編集] 外部リンク
- ルーニー・テューンズワーナーエンターテイメントジャパン株式会社による公式ホームページ
- ワーナー漫画テレビ放映タイトル新旧リスト - 1980-90年代に日本の地上波テレビで放映された、「ルーニー・テューンズ」などのワーナー漫画のリスト。各作品の放映タイトル、原題、監督、主演キャラクター、製作年を含む。
- ワーナーブラザーズ:ハーマン&アイジング〜テックス・アヴェリー〜共和制時代 - ジャンナルベルト・ベンダッツィ著『カートゥーン:アニメーション100年史』第8章の一部。「ルーニー・テューンズ」およびその姉妹シリーズ「メリー・メロディーズ」を中心としたワーナー漫画の歴史が詳しく語られている。
- The Warner Bros. Cartoon Companion - ワーナー漫画についての百科事典的サイト(英語)。
テレビ東京系 水曜18:30枠 | ||
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