レッドチップ
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レッドチップ(red chip)とは、香港株式市場に上場する、中国本土企業の香港法人の株式銘柄である。
[編集] 概要
レッドチップは、株式用語であるブルーチップ(優良銘柄)をもじったもので、中国共産党のカラーである赤からレッドと呼ばれている。
改革開放のさなかにあった中国政府が、1984年に香港返還が決定したことなどから香港市場への本土企業上場促進策を採用した。そうして生まれた現地法人の上場銘柄がレッドチップである。
なお、登記が本土である中国企業の上場銘柄はH株と呼ばれている。
香港市場への上場銘柄であるため、上海市場などと違い規制が緩く、外国資本も投資が可能である。
[編集] 歴史
香港市場を経由することで一国二制度の中国へ間接的に投資を呼び込む方策であった。
1980年代の株式ブームに乗り、外資が流入。香港ハンセン株価指数はうなぎのぼりであったが、1987年のブラックマンデーによりブームは崩壊。二年後の天安門事件と重なり、第一次改革開放ブームは終焉した。
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