ロイヤル・サブリン級戦艦
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ロイヤル・サブリン級戦艦(ロイヤル・ソヴリン級戦艦、Royal Sovereign class battleship)はイギリス海軍がかつて用いていた前ド級戦艦の艦級。日本の富士型戦艦の原型であることでも知られる。
1889年に発注が行われ、1892年からその翌々年にかけてロイヤル・サブリン、エンプレス・オブ・インディア、ロイヤル・オーク、ラミリーズ、レパルス、レゾリューション、リヴェンジ及びフッドの8隻が就役した。旋回式砲塔を有しているなど近代的設計もあり、近代的戦艦の最初期のものと看做される。フッド以外は砲塔に装甲が施されていないが、これ以降の総ての艦はこれを施すようになった。特徴としては対水雷艇兵器として速射砲が10門備え付けられているほか、横揺れ防止の為にビルジキールが装備されている。マジェスティック級戦艦はロイヤル・サブリン級の改良版として知られる。
ド級戦艦の竣工などにより陳腐化したため、1911年から1915年にかけてスクラップや標的艦となるなどして退役した。