ロバート・L・フォワード
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ロバート・L・フォワード(Robert Lull Forward, 1932年8月15日 - 2002年9月21日)は、米国のSF作家、物理学者。重力工学を専攻。代表作は『竜の卵』、『ロシュワールド』。
1965年にメリーランド大学で博士号を取得。ヒューズ航空研究所に勤務。「フォワード質量探知機」と呼ばれる航空機搭載用異常重力探知機を発明した。
アーサー・C・クラークの作品『地球帝国』のガジェットとして、ミニブラックホールや漸近駆動をアドバイスするなど、古くから多くのSF作家にアイデアを提供してきたことで知られるが、1980年代になってみずからもSFを書くようになった。専門知識を活かした極めて純度の高いハードSFを書いており、彼は自身の重力工学関係の専門論文に自作『竜の卵』を引用することまでしている。
[編集] フォワード書誌
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小説作品
- Dragon's Egg (1980) (『竜の卵』・ハヤカワSF文庫) ISBN 4150104689
- The Flight of the Dragonfly (Rocheworld) (1984) (『ロシュワールド』・同) ISBN 4150106274
- Starquake (1985) (『スタークエイク』・同) ISBN 4150107130
- Martian Rainbow (1991) (『火星の虹』・同) ISBN 4150109869
- Timemaster (1992)
- Return to Rocheworld (1993)
- Marooned on Eden (1993)
- Camelot 30K (1993)
- Ocean Under The Ice (1994)
- Rescued from Paradise (1995)
- Saturn Rukh (1997)
ノンフィクション
- Future Magic (1988) (『SFはどこまで実現するか』・講談社ブルーバックス)
- Mirror Matter: Pioneering Antimatter Physics (1988)
- Indistinguishable From Magic (1995) (『SFはどこまで実現するか』の改訂版)
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の小説家 | アメリカ合衆国の物理学者 | SF作家 | SF研究者 | 1932年生 | 2002年没