ロボットの時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『ロボットの時代』(The Rest of the Robots)は、アイザック・アジモフのSF小説短編集。1964年に刊行された。
[編集] 概要
アジモフのロボット物SF短編の内、原書タイトル通り『われはロボット』に収録されなかった「残り物」を集めた物であり、その分内容はバラエティに富んでいる。『われはロボット』がもっぱらロボット自身の行動に焦点を置いていたのに対して、本書収録作ではむしろロボットや三原則を利用して利を得ようとする人間の側に目を向けた作品が多い。また『みんな集まれ』にはアジモフには珍しい三原則を持たない破壊工作員ロボットが登場する。
各話の間にはアジモフ自身による解説が挟み込まれており、その中でロボット工学三原則を編み出した動機がいわゆるフランケンシュタインスタイルのロボット物と訣別する為であった事、作中人物のキャルヴィン博士を愛してしまっている事などを告白している。
後にアジモフのロボット短編を集めた短編集『コンプリート・ロボット』に、本書収録の全短編が再録されている(ただしアジモフによる解説文は除く)。
[編集] 収録作品
- AL76号失踪す Robot AL-76 Goes Astray
- 思わざる勝利 Victory Unintentional
- 第一条 First Law
- みんな集まれ Let's Get Together
- お気に召すことうけあい Satisfaction Guaranteed
- 危険 Risk
- レニイ Lenny
- 校正 Galley Slave
米国のハードカバー版では、更に長編『鋼鉄都市』『はだかの太陽』が収録されている。