ヴァイマール三角連合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
ヴァイマール三角連合とは、ポーランド、ドイツ、フランスの3つの国家をつなぐ緩やかな国家連合を指す。これは加盟国相互の関係を増進させる目的で創設された。通常は首脳会談の形をとり、最近のものは2003年5月9日にポーランドで催されている。それ以前には1998年にポーランドのポズナニで、1999年にはフランスのナンシーで、2001年にはドイツのハムバッハで開催された。ヴァイマール三角連合には毎年開催される外相会談など、様々な下部組織がある。
前回の首脳会談はポーランドのアレクサンデル・クファシニェフスキ大統領が主催し、フランスのジャック・シラク大統領とドイツのゲルハルト・シュレーダー首相が出席した。共同声明において、ヴァイマール三角連合が「あらゆるレベルや分野においてこれら3カ国の協力関係をさらに強化していくことになる」ことが高らかに謳われた。
ヴァイマール三角連合は1991年にドイツのヴァイマール市において、ポーランドが共産主義体制から脱却するのを援助する目的で創設された。これに参加した各国の外相は、フランスのロラン・デュマ、ドイツのハンス=ディートリッヒ・ゲンシャー、そしてポーランドのクシシュトフ・スクビシェフスキである。
2005年5月19日には、シュレーダー、シラク、クファシニェフスキがフランスのナンシーで会談を行い、ヨーロッパ連合(EU)問題について協議した。
[編集] 外相会談
- 1992年4月23-24日、ベルジェラック(フランス)
- 1993年11月11-12日、ワルシャワ(ポーランド)
- 1994年9月14-15日、バンベルク(ドイツ)
- 1995年10月26日、パリ(フランス)
- 1996年12月19日、ワルシャワ(ポーランド)
- 1997年11月19日、フランクフルト・オーデル(ドイツ)
- 1999年1月6日、パリ(フランス)
- 1999年8月30日、ヴァイマール(ドイツ)
- 2000年6月7日、クラクフ(ポーランド)
[編集] 首脳会談
- 1993年9月21日、グダニスク(ポーランド)
- 1998年2月21日、ポズナニ(ポーランド)
- 1999年5月7日、ナンシー(フランス)
- 2001年2月27日、ハムバッハ(ドイツ)
- 2003年5月9日、ヴロツワフ(ポーランド): ポーランドのヨーロッパ連合(EU)加盟の数日前の開催
- 2005年5月19日、ナンシー(フランス)
- 2006年7月3日、ヴァイマール(ドイツ): ポーランド大統領レフ・カチンスキの体調不良のため延期
[編集] 国防相会談
- 2006年7月25日、ヴィエリチカ(ポーランド)ja:ヴァイマール三角連合
カテゴリ: ポーランドの国際関係 | ドイツの国際関係 | フランスの国際関係