一番ヶ瀬康子
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一番ヶ瀬 康子(いちばんがせ やすこ、1927年1月5日 - )は、日本の社会福祉学者。日本女子大学名誉教授。法政大学経済学博士。
日本女子大学教授、東洋大学教授を経て、長崎純心大学教授。日本女子大学では人間社会学部の創設者として初代学部長を務めた。
子供のころ親しんでいた馬が戦争で死んだことから獣医師を目指す。しかし女性であるためにそれは叶わず、代わりに動物愛護という点から社会福祉の道に入ってゆく。アメリカ、スウェーデンの社会福祉研究。実践として、高齢者福祉、児童福祉、障害者福祉など幅広く手掛ける。震災復興にも尽力。
日本女子大学最終講義「成瀬仁蔵の社会改良思想」は、日本女子大学定年退職を記念して編まれた論文集である一番ヶ瀬康子編著『21世紀社会福祉学』(有斐閣、1995年)に収められている。
[編集] 主な著作
- 『アメリカ社会福祉発達史』(光生館、1963年)
- 『現代社会福祉の基本視角』(時潮社、1989年)
- 『地域に福祉を築く』(旬報社、1992年)
- 『児童の福祉』(放送大学教育振興会、1993年)
- 『福祉文化へのアプローチ』(ドメス出版、1997年)
- 『生活福祉の成立』(ドメス出版、1998年)
- 『少子高齢社会における福祉の町づくり』(かもがわ出版、2000年)
- 『21世紀 社会福祉はみんなの手で』(ポプラ社、2001年)
- 『介護福祉学の探究』(有斐閣、2003年)
- 『高齢社会の女性福祉』(ドメス出版、2003年)
- 『女性の主体形成と男女共同参画社会』(ドメス出版、2003年)