万葉線MLRV1000形電車
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万葉線MLRV1000型 | |
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最高運転速度 | 40km/h |
定員 | 座席30人/計80人 |
全長 | 8,740mm |
全幅 | 2,450mm |
全高 | 3,047mm |
自重 | 21.0t |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 600V |
台車形式 | 3EGS100000-5845 |
主電動機形式/出力 | BAZu3650/100kw |
歯車比 | 6.789 |
制御方式 | VVVFインバータ 1C1M×2群 |
制御装置 | MAP-102-60VD118 |
制動方式 | 油圧式ディスクブレーキ、電磁吸着式トラックブレーキ |
製造所 | 新潟トランシス |
製造初年 | 2003年 |
備考 | 鉄道車両年鑑2004年版(鉄道ピクトリアル2004年10月臨時増刊号)より |
MLRV1000形電車(MLRV1000がたでんしゃ)は万葉線の路面電車。 2003年(平成15年)12月に竣工し、2004年(平成16年)1月21日に第一編成が営業運転を開始した(第二編成は同年8月7日に営業運転を開始)。
「MLRV」とは「Manyosen Light Rail Vehicle」の頭文字。
愛称は、2004年5月に公募でつけられた「アイトラム(AI-TRAM)」。由来は富山湾から吹く「あいの風」に、路面電車を表す「トラム」を組み合わせたもの。また、「アイ」には「愛される」の意味も込めている。
[編集] 概要
岡山電気軌道9200形「MOMO」をベースとする2車体連接超低床車。外見上もっとも大きな違いは「MOMO」では3箇所だった出入口を2箇所としていること。これは運行上の都合と、冬の寒さを考えての設計変更とされている。現在3編成在籍している。
2004年の導入当初よりブレーキ故障や脱線事故を起こし、同年9月30日から2005年(平成17年)3月13日まで2本とも休車となっていた。運行再開に際して、両編成とも各台車の車輪の輪縁(フランジ)を5mmずつ厚くし、車輪裏面の間隔(バックゲージ)を旧型車両と同じ1,000mmから990mmに改造したことで、この問題は一応解決された。現在は通常車輌と同様に運行している。
なお、この件で万葉線株式会社は同形の長期間の運休で損害を受けたとして車両を製造した新潟トランシスを相手に訴訟を起こしたが、2005年9月21日に事故の復旧に関わった人件費、運休時の代替交通手段への手数料、長期運休に対する迷惑料などを合わせた約325万円の支払いおよび、運行再開に際して改造した車両部品の無償譲渡という条件での示談が成立した。
また、当初2005年度、2006年度と2本ずつこの車両を導入し旧型車両を置き換える予定だったが、2005年度はポイントの整備などに設備投資を集中させたため、当形式の増備は2006年度まで見送られた。2年ぶりの増備車である第3編成は2006年(平成18年)12月に入線し、2007年(平成19年)3月18日より営業運転を開始した。
月曜日から金曜日までの平日は一部、旧型車輌での運行となる。従って、土日祝日以外はアイトラムの本数が減るので注意が必要である。
[編集] 外部リンク
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