三式艦上戦闘機
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三式艦上戦闘機(さんしきかんじょうせんとうき)とは、日本海軍の戦闘機。 1928年昭和3年、日本海軍は中島・三菱・愛知の3社に対し、一〇式艦上戦闘機の後継機の試作を指示した。三菱機は「M式艦戦」、ハインケル社(独)の設計による愛知機は「H式艦戦」と呼ばれたが、グロスター・ガンベット戦闘機(英)に改造を加えた中島機は「G 式艦戦」と呼ばれた。 この競争試作を勝ち抜いて兵器採用されたのは中島G式艦戦であり、三式艦上戦闘機として昭和5年から7年にかけて量産された。 機体整備が平易で稼働率も良好であった。当初正式採用された三式艦上戦闘機はプロペラが木製だったが、後に金属製となり、三式二号艦上戦闘機として採用される。 第一次上海事変に参戦し、生田乃木次大尉(同隊の別の搭乗員とする説もある)の機が米国人パイロットのロバート・ショートの操縦するボーイング218戦闘機を撃墜、日本初の撃墜戦果をあげた。
[編集] 諸元
(一型)
- 型式: 単発・複葉
- 乗員: パイロット 1 名
- 全長: 6.49m
- 全幅: 9.71 m
- 全高: 3.27 m
- 自重: 950 kg
- 全備重量: 1450 kg
- 動力: ジュピター 空冷星9エンジン
- 出力: 420HP
- 最大速度: 239 km/h
- 航続距離: 200 哩.
- 武装: 7.7mm機銃×2 爆弾30kg×2
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