三枚橋城
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三枚橋城(さんまいばしじょう)は、駿河国沼津(現在の静岡県沼津市大手町)にかつてあった城である。
[編集] 概要
天正7年(1579年)武田勝頼により築城された。永禄12年(1569年)、甲斐武田氏と相模北条氏との同盟関係が破綻し、駿河・伊豆国境付近が緊張した際に北条氏により築かれた砦の跡地に建設された。御館の乱により敵対することになった北条氏に対する、武田氏の駿河・伊豆国境の最前線の拠点である。城将は高坂源五郎、曽根昌長等。武田氏滅亡の直前の天正10年2月29日、近傍の武田氏の城戸倉城が北条氏の攻撃により落城したことを受け、守備兵が動揺し自落した。現在は旧国道1号沿いであるため、殆ど当時の姿を偲ばせる物は無い。但し石垣等の遺構が見つかっていることから、武田氏滅亡後も整備が続けられ使用された様である。