中岡望
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中岡 望(なかおか のぞむ、1947年 - )は日本のフリー・ジャーナリスト。内外の経済、政治、社会問題に関して執筆活動、講演活動を行なっている。ブログ「中岡望の目からウロコのアメリカ」で独自の視点からアメリカを分析。アメリカ学会会員。
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[編集] 経歴
- 1971年国際基督教大学卒業、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。
- 1973年、東洋経済新報社入社。1981年、フルブライト奨学金を得る。
- 1981年~82年、フルブライト・ジャーナリスト、ハーバード大学ジョン・F・ケネディ政治大学院ビジティング・フェロー。
- 1993年、ハワイの大学院大学イースト・ウエスト・センターのジェファーソン奨学金を得て留学、アメリカ経済を研究。東洋経済編集委員、『会社四季報』副編集長、個人資産運用雑誌『マネーくらぶ』編集長、英文月刊誌『Tokyo Business Today』編集長、『Japan Company Handbook』編集長、国際業務室長などを経て、2002年に東洋経済新報社を退職。
- 2002年から2003年にミズリー州セントルイスのワシントン大学のビジティング・スカラー、「Rise and Fall of East Asian Economies」のコースを教える。
[編集] 現職
- 国際基督教大学非常勤講師(学部:現代アメリカ経済論、日本の社会と企業、アメリカ文化論、大学院:国際経済、経済史を担当)
- 日本女子大学非常勤講師(経済学概論、比較社会論を担当)
- 武蔵大学非常勤務講師(アジアのファイナンス、アジアのビジネスなどを担当)
[編集] 著作
- 『沈黙の艦隊・解体新書』(共著、時尾輝彦編、講談社刊、1995年)
- 『異議あり日本』(共著、かんき出版刊、1997年)、
- 『アメリカ保守革命』(中央公論新社、2004年4月)
[編集] 編集・翻訳
- 『恐慌の罠』(ポール・クルーグマン著、2002年1月、中央公論新社、本書は日本の読者のために筆者と協力し、編集・翻訳を行ったオリジナルな本である)
- 『超大国の破綻』(スチーブン・ローチ著、編集翻訳、中央公論新社、2003、年9月刊、本書は日本の読者のために筆者と協力して編集・翻訳を行なう)
[編集] 訳書(和訳)
- 『アメリカの挑戦』(ロバート・ライシュ、アイラ・マガジンナー著、Law & Business, 1982, New York, 東洋経済新報社刊、1984年。ライシュはクリントン政権の労働長官。ハーバード大学の時の恩師である)
- 『ゼミナール・アメリカ経済入門』(マイケル・レーマン著、Dow Jones社刊、1984年、有斐閣刊、)、
- 『ワーキング・フォー・ジャパニーズ』(ジョセフ&スージー・フッチニ著、1990年、イースト・プレス刊、1991年)
- 『達人たちの投資秘術』(C.バビン、W.ドノバン著、McGraw-hill社刊、2000年、日本短波放送刊、2001年)
- 『定年後資産倍増術』(チャールズ・シュワップ著、Crown Business社刊、徳間書店、2003年6月刊)
[編集] 訳書(英訳)
- Japanese National Railways—Its Break-up and Privatization (イギリスGlobal Oriental社刊, 2003年3月刊、JR東海社長の葛西啓之の『未完の国鉄革命』の英訳)
[編集] 論文・雑誌寄稿
- (1)“Japan and US Are Running on the Collision Course”,(米国の新聞『USA Today』 July, 1993)
- (2)「もう一人のアメリカ大統領グリーンスパン」(『中央公論』1998年6月号)
- (3)“Why Tokyo People Elected Nationalist as its Governor: About Shintaro Ishihara” 米国の新聞『World Times』June,1999)
- (4)「雇用増なき回復―米国経済の行方」(時事通信社『世界週報』2003年2月4日号、時事通信社)
- (5)「米国経済は“持続的な成長”を実現できるか」(『世界週報』2003年9月23日号)
- (6) 「米国経済―原油高で強まる不透明感」(『世界週報』2004年9月14日)
- (7) 「米国大統領選挙―ブッシュ・リード、ケリーの追い上げなるか」(『世界週報』、2004年10月10日号)
- (8) 「大統領のアメリカ」(文芸春秋社『諸君!』2004年12月号)
- (9) 「オハイオ州はなぜ、それでもブッシュを選んだのか」(『諸君!』2005年1月号)
- (10) 「大統領を作った男、カール・ローブ」(『中央公論』2005年3月号)
- (11) 「特集:動き出した新ブッシュ政策:ライス長官の下で外交政策はどう変わるか」(『世界週報』2005年3月22日号)
- (12) 「ブッシュ第2期政権の経済チームを評価する」(時事通信『金融財政』2005年5月26日号)
- (13) 「ホワイトハウスの必読書―ブッシュ政権の中東平和戦略」(『中央公論』2005年7月号)
- (14) 「ボルトン国連大使人事紛糾の真相」(『世界週報』2005年6月21日号)
- (15) 「『ニューズウィーク』誌、記事撤回の波紋」(『東京新聞』、2005年6月29日付け夕刊)
- (16) 「機密情報リークで窮地に追い込まれるホワイトハウス-裏目に出たローブの秘密工作」(『世界週報』2005年8月30日号)
- (17)「ジョン・ロバーツの最高裁長官指名で保守派色強まる米最高裁」(『世界週報』2005年9月27日号)
- (18) 「人物交差点:ジョン・ボルトン国連大使」(『中央公論』2005年10月号)
- (19) 「米国不動産市場はバブル状態」(東洋経済『金融ビジネス』2005年秋号)
- (20) 「安保理常任理事国入りシナリオの蹉跌―米中に無策の外務省の戦略なき外交」(『世界週報』2005年11月1日号)
- (22) 「教育はだれのものか―米国のインテリジェント・デザイン論争」(『東京新聞』2005年11月7日)
- (23) 「“負の遺産”を引き継ぐバーナンキFRB次期議長」(『世界週報』2005年12月6日号)
- (24) 「バーナンキ新FRB議長の金融政策」(時事通信『金融財政』2006年2月6日号)
- (25) 「米国経済は資産バブル崩壊を回避して軟着陸できるか」(『世界週報』2006年3月28日号)
- (26) 「ついに危険水域を越えた米住宅バブル」(小学館『SAPIO』2006年4月12日号)
- (27) 「フランシス・フクヤマがネオコンに突きつけた挑戦状」(『中央公論』2006年6月号)
- (28) 「米中『経済戦争』の行方―ブッシュの敗北、為替で譲歩を引き出せず、決めて欠く対中政策」(時事通信『金融財政』5月11日号)
- (29) 「北米市場での経営再建を目指すGMの成算」(『世界週報』2006年7月4日号)
- (30) 「民主党のブログ活動家がイラク反戦を背景に中間選挙をリード」(『世界週報』2006年9月12日号)
- (31) 「ブッシュ批判が追い風、民主党“再生”の正念場」(『週刊エコノミスト』2006年10月31日号)
- (32) 「米中間選挙でブッシュ共和党大敗―それでもリベラルの時代は来ない」(『週刊東洋経済』2006年11月25日号)
- (33) 「国家に懐疑するアメリカ保守主義、国家に陶酔する安倍保守主義」(『週刊エコノミスト』2006年12月25日号)
- (34) 「ポールソン財務長官の対中戦略:ルービンに匹敵する手腕を示せるか」(東洋経済『金融ビジネス』2007年冬号)
- (35) 「スタート切った米大統領選挙:フロントランナーのクリントンに対して人気集めるオバマ」(『世界週報』2007年2月27日号)
- (36)「標的変えたアメリカ議会ー攻守に異変、米v.s.アジア」(『週刊東洋経済』2007年3月17日号)
[編集] その他の活動
- (1) フルブライト奨学金選考委員(1988年、1992年、1995年、1999年、2003年の計5度にわたり委員を務める)
- (2) 1992年、日本協会(Japan Society)キャラバン・プログラム講師として全米で日本経済問題、社会問題、日米問題について講演
- (3) 1995年、日本貿易振興会のキャラバン・プログラムでアメリカに派遣、各地で講演を行う