中岡艮一
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中岡艮一(なかおか こんいち、1903年10月12日 - ?)は原敬首相暗殺事件の犯人。
足尾銅山の技師を父として栃木県に生まれ、父とともに東京に移る。1919年、山手線大塚駅に勤務しのち転轍手となる。原首相の政策に反感を抱き、1921年に刺殺事件を起こした。原首相に反感を抱く人物が上司におり、それに影響されたとされている。玄洋社など当時の右翼勢力との直接的関係も疑われたが、確証はない。
無期懲役の判決を受けたが3回の恩赦により1934年出獄。獄中で回想録「鉄窓十三年」を書いた。出獄後は目立った政治活動はしていないが頭山満と関係を持ったとされる。また満州で陸軍司令部に勤務したといわれる。戦後復員したとの情報もあるが詳細は不明。