中田島砂丘
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中田島砂丘(なかたじまさきゅう)は静岡県浜松市の南部の天竜川以西に位置し、南北約0.6km、東西約4kmに渡って広がる砂丘で南区遠州浜の一部。鳥取県の鳥取砂丘と千葉県の九十九里浜とともに日本三大砂丘と呼ばれる。
[編集] 見所
鳥取砂丘ほどは広くないが、風によって風紋という模様が砂上に出来る。1月1日には初日の出を見るために来る人も多い。また夏にかけては、アカウミガメが産卵のために上陸し、産んだ卵は囲いに入れられ、孵化したら人によって放流される。
5月3日~5月5日にかけては、浜松まつりの凧揚げ会場として賑わいをみせる。
[編集] 問題
天竜川の上流にダムが出来たため、上流から運ばれてくる砂の量が減少。そのためにが砂丘が波によって浸食される砂の量と天竜川から運ばれてくる砂の量のバランスが崩れ、その結果海岸線が毎年平均5mほど後退し続けている。この影響で砂丘に埋め立てられていたごみがむき出しとなった。
この問題を解消すべく、市は主に砂丘東側の防砂林の所まで風などで運ばれた砂を、特に侵食の激しい西側の個所へ運び、砂の流出を防ぐ為に堆砂垣を設置するなどの「堆砂移動工事」を行う方針を固めた。しかし、問題の原因がこれで解消されるわけではなく、砂丘本来の姿が消えていきかけているという事実は憂慮すべき課題である。
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