中途失明者
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中途失明者(ちゅうとしつめいしゃ)とは、人生の途中で、視力を失った人のことである。広義には、幼児期や、老齢になってから失明した人も指すが、一般には、生産年齢(15歳から60歳くらい)に、病気やけがなどで失明した人を指すことが多い。
[編集] 中途失明の原因
緑内障、糖尿病性網膜症、網膜色素変性症が中途失明の三大原因と呼ばれている。そのほかに網膜剥離、ぶどう膜炎、白内障などもある。はしか(麻疹)やハンセン病などの感染症による失明は、現在ではほとんど見られなくなった。
[編集] 中途失明者の社会復帰
幼児期の失明では、盲学校に転校すれば、点字による普通科教育や、マッサージし課程の履修により、卒業時には生まれつきの視覚障害者とさほど変わらない状態に持って行くことができる。また、老齢での失明は、難聴、認知症などと同じく、ある程度やむを得ないものとされている。盲人専用の老人ホームなどで余生を送る人もいる。