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最近の結果: |
大会名 |
ポイント |
順位 |
年 |
世界選手権 |
168.92 |
5位 |
2007 |
冬季アジア大会 |
162.38 |
1位 |
2007 |
全日本選手権 |
179.72 |
3位 |
2006 |
NHK杯 |
160.93 |
3位 |
2006 |
中国杯 |
151.27 |
2位 |
2006 |
中野 友加里(なかの ゆかり、1985年8月25日 - )は、日本の女性フィギュアスケート選手。愛知県江南市出身。血液型はO型。椙山女学園高等学校卒業。早稲田大学・人間科学部(eスクール)在学中。主な戦績・賞歴は、2000年の全日本ジュニア選手権、2005年のNHK杯、2007年の冬季アジア大会において優勝など。全日本選手権では2006年に初めて表彰台に上がる3位。世界選手権では、2005-2006年シーズンのカルガリー大会、2006-2007年シーズンの東京大会において2大会連続の5位。
[編集] 来歴
- 6歳でスケートを始め、高校卒業までは名古屋のグランプリ東海クラブで山田満知子コーチに師事していた。大学進学と同時に上京し、佐藤信夫(登録指導者・メイン)・久美子(振付等)夫妻コーチに師事するようになり、練習拠点を横浜に移し現在に至る。
- 2002年グランプリシリーズスケート・アメリカにおいて、日本人女子選手としては伊藤みどり以来10年振りとなるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功(ISUが公式に認定)。当時、世界的に見てもトリプルアクセルを成功させた女子選手は伊藤みどり、トーニャ・ハーディング(アメリカ)に次いで史上3人目となる快挙であった。なお現在まで日本人女子選手でISUの公式試合においてトリプルアクセルを成功(ISUが公式に認定)させた選手は伊藤みどり、中野友加里、浅田真央の3選手だけである。
[編集] 2000年~2005年
[編集] 2005-06シーズン
[編集] 2006-07シーズン
- 2006年のGPシリーズでは、中国杯で2位、NHK杯では浅田真央、村主章枝に次いで3位と健闘したものの、前シーズン銅メダルを獲得したGPファイナルへの進出は逃した。
- 地元・愛知の名古屋で開催された全日本選手権では、ショートプログラムで参考記録ながらパーソナルベストをマークし3位と好スタート、フリーでは冒頭のトリプルアクセルに果敢に挑戦し転倒はしたものの、その後の演技は完璧にこなし、ショートプログラムに続きフリーでもパーソナルベストをマークして2位となり結果、浅田真央、安藤美姫に次いで自身同大会最高順位の総合3位となり、銅メダルを獲得(参考記録:63.34(SP)+116.38(FS)=179.72)。東京で開催される世界選手権への出場権を2年連続で獲得した。
- 日本学生氷上選手権では3連覇を達成し、前大会は荒川静香、村主章枝に次いで銅メダルだった冬季アジア大会ではフリーで村主を僅差で逆転し優勝、金メダルを獲得した。
- 2007年3月に開催された世界選手権東京大会の開会式では選手宣誓。競技本番ではショートプログラムで課題のコンビネーションジャンプがやや乱れたが、パーソナルベストを僅かに更新して7位。フリーでは冒頭にトリプルアクセルを入れるものの回転不足で着氷が乱れて転倒したが、その後のジャンプはほぼノーミスで無難にまとめた。トータルでもISU主催試合における自己のパーソナルベストを僅かに更新し、前大会に続き2大会連続で最終順位は5位となった。
[編集] スケート技術
- 伊藤みどりの後、10年以上を経て女子シングルスケーターとして公式戦でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた数少ない選手の一人である。しかし、技術の正確性を強く要求する現在の採点システムでは、回転不足と判定され国際大会においては一度しか認定されていない。
- 減点対象とまではならないが、ルッツジャンプ、フリップジャンプ、ループジャンプの空中姿勢で足が十字交差する巻き足になる癖がある。
- スピンの評価は高く、特に“ドーナッツ・スピン”のポジショニングや回転速度、回転軸の安定性には定評があり、「世界一の美しさ」とも評される。
[編集] 主な大会成績
大会/シーズン |
'98-'99 |
'99-'00 |
'00-'01 |
'01-'02 |
'02-'03 |
'03-'04 |
'04-'05 |
'05-'06 |
'06-'07 |
世界選手権 |
-
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-
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-
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-
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-
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-
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-
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5位
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5位
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四大陸選手権 |
-
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-
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-
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-
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3位
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6位
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11位
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2位
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-
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冬季アジア大会 |
-
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-
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-
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-
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3位
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-
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-
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-
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1位
|
全日本選手権 |
-
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8位
|
-
|
5位
|
6位
|
7位
|
6位
|
5位
|
3位
|
GPファイナル |
-
|
-
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-
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-
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-
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-
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-
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3位
|
-
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GP 日本 |
-
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-
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-
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-
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-
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-
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-
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1位
|
3位
|
GP 中国 |
-
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-
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-
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-
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-
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-
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11位
|
-
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2位
|
GP カナダ |
-
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-
|
-
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-
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-
|
-
|
11位
|
3位
|
-
|
GP アメリカ |
-
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-
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-
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-
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-
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8位
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-
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-
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-
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世界Jr. 選手権 |
-
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7位
|
4位
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2位
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-
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-
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-
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-
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-
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全日本Jr. 選手権 |
11位
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-
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1位
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2位
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-
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-
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-
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-
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-
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Jr. GPファイナル |
-
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5位
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3位
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-
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-
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-
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-
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-
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-
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Jr. GP 中国 |
-
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-
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1位
|
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-
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-
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-
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-
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-
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Jr. GP メキシコ |
-
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-
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1位
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-
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-
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-
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-
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-
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-
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Jr. GP 日本 |
-
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2位
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-
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-
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-
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-
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-
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-
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-
|
Jr. GP カナダ |
-
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4位
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-
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-
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-
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-
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-
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[編集] 人物・エピソード
- 愛用しているリングは両親の結婚指輪だそうで宝物とのこと。
- 衣装は母親の手作り。
- 好きな食べ物は里芋とチーズ。
- 趣味は6歳上の姉とケーキの食べ歩き。
- 演技中の表情が硬いことを懸念した佐藤信夫コーチは、コンパルソリ(スケーティング技術の基礎になるいくつかのエッジワークを組み合わせた一連の動作)を毎日練習させ、スケーティング技術に対する不安を解消させた。また練習中から笑顔で本番と同じように滑ることを意識させる指導をしている。
[編集] その他
- 2007年3月25日現在、ISU世界ランキング第3位である。[1]
[編集] 外部サイト
[編集] 脚注