二宮和弘
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男子 柔道 | ||
金 | 1976 | 男子 軽重量級 |
二宮 和弘(にのみや かずひろ、1946年11月28日 - )は、1976年モントリオールオリンピック柔道軽重量級の金メダリスト。福岡県福岡市出身。
高校卒業後、柔道の名門天理大学を経て、正気塾にて岡野功に師事する。その後、当時の福岡県警柔道師範の誘いで、1972年4月より県警に入る。同年全日本選手権で3位入賞。
1973年のスイス・ローザンヌの世界選手権での軽重量級で優勝、翌1974年の全日本選手権でも準優勝と、柔道界にその名を知らしめる。迎えた1976年のモントリオールオリンピックでは、当時の日本人では苦手にしていたクラスで見事にオリンピックチャンピオンに輝く。下馬評も決して高くは無かったが190cm近い日本人離れした長い手足が武器となっていた。永くライバル関係の上口孝文(同じく全日本柔道選手権準優勝経験者)を競り落とし代表になって見事に頂点に駆け上った。長身であるがゆえに過酷な減量には相当に苦労したようである。
1978年の嘉納杯を最後に引退。現在は福岡県警の柔道師範として若手の指導にあたっている。
なお、同じ年に生まれ、同じ福岡県警に入り、同じ世界選手権・オリンピックに出場し、同じ大会を最後に引退し、現在同じ福岡県警の柔道師範を勤める園田勇とは30年以上ライバルにして親友の関係にある。
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