井上武吉
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井上武吉(いのうえ ぶきち、1930年12月8日 - 1997年)は奈良県出身の彫刻家。
[編集] 来歴
- 1930年奈良県に生まれ、1955年に武蔵野美術学校彫刻科を卒業。
- 1962年第5回現代日本美術展で優秀賞を受賞、更に7、8、9回でも優秀賞。翌年には第7回日本国際美術展で優秀賞受賞、次回展でも同賞を受賞する。
- 1965年現代日本彫刻展に第1回から参加。1967年には靖国神社無名戦士のための記念碑「慰霊の泉」を制作。
- 1968年第1回神戸須磨離宮公園現代彫刻展で大原美術館賞を受賞。同展第2、第3回展でも神戸市教育委員会賞を受賞。翌年の1969年には彫刻の森美術館を設計を担当する。
- 1975年池田二十世紀美術館を設計担当し、1977年には海外のベルリン美術アカデミーなどで個展を開催。1978年に国立ベルリン美術学校客員教授、1979年には第1回ヘンリー・ムア大賞展・優秀賞受賞。
- 1981年ノイエギャラリー(ドイツ) にて個展、その後デンマークで巡回個展。その後国内で1985年に東京都美術館で井上武吉展。
- 1986年紫綬褒章 受勲。
- 1987年三重県立美術館などで個展、1988年のソウル・オリンピック国際野外彫刻展に参加。
- 1991年伊丹市地下空間「my sky hole 91-4 ITAMI」と平和モニュメント(荒牧バラ公園)設置、 第22回中原悌二郎賞受賞、さらに翌年には第17回吉田五十八賞を受賞した。
- 1994年箱根彫刻の森美術館25周年記念で個展をし、1995年第45回芸術選奨文部大臣賞を受賞。
- 1997年没。享年67
[編集] 主な作品収蔵先
- 東京都庁本庁舎前の広場の赤いアーチは彼による作品