仏独協力条約
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仏独協力条約(ふつどくきょうりょくじょうやく、Franco-German cooperationまたはFranco-German Partnership)、もしくはエリゼ条約(Elysée Treaty)は、戦後におけるフランスとドイツの協力について定められた条約。
ヨーロッパ連合という背景の中において、国と国との条約は、大きな調整と協力とに結びつく。フランスが、ときたま、特にシャルル・ド・ゴール大統領の時代に、欧州懐疑主義を取っていたとしても、フランス・ドイツ間の協定と協同は、ヨーロッパ統合の典型として進める鍵となってきた。
最近では、フランスとドイツは、EUのより一層の統合のもっとも熱心な支持者である。ときに、それを推し進める「一対のエンジン」もしくは「中核国」と評される。イラク戦争に両国が反対と足並みをそろえたのは2003年が「エリゼ条約」締結40周年を迎えたことが影響している。その議題はイギリスのような、そして2004年のヨーロッパ議会選挙でヨーロッパ統合に批判的な政党が勝利した国など、EUの参加国の中に増えている比較的欧州懐疑主義の立場にある国による反対に直面している。