住友製薬
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住友製薬株式会社(すみともせいやく、英文名:Sumitomo pharmaceuticals)は、かつて存在した住友グループの製薬会社。 2005年10月1日に大日本製薬株式会社と合併し、国内6位の製薬会社『大日本住友製薬株式会社』が発足し、解散会社となったため現在は消滅している。
住友化学の医薬事業と稲畑産業の医薬事業を統合して1984年10月に発足。インターフェロンα製剤「スミフェロン」や成長ホルモン製剤「ジェノトロピン」(現在はファイザーが販売)で急成長。現在はカルシウム拮抗剤の「アムロジン」やカルバペネム系抗生物質「メロペン」を主力製品とする。
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[編集] 医療用主力製品
- アムロジン ・・・カルシウム拮抗剤
- メロペン ・・・カルバペネム系抗生物質
- スミフェロン・・・インターフェロンα
- セディール ・・・セロトニン作動性抗不安薬 (日本初の薬効製品)
- ルーラン ・・・抗精神病薬
- ドプス ・・・抗パーキンソン薬
- メルビン ・・・経口血糖降下薬
- ヒビテン ・・・消毒薬
- タガメット ・・・ヒスタミンH2受容体拮抗薬(世界初のH2ブロッカー製剤。2000年にスミスクライン・ビーチャムがグラクソ・ウエルカムと統合しグラクソ・スミスクラインとなり、グラクソが開発した同効能のザンタック(旧来住友製薬に販売委託していた)と重複するため、日本では販売・製造権ともに住友製薬へ譲渡した。)
- ジルテック ・・・抗アレルギー剤(ユーシービージャパン(→UCB)製造・発売。第一製薬との共同販売だったが、住友製薬との販売契約を解消し、2005年7月からグラクソ・スミスクラインに販売移管された。)
[編集] 一般用医薬品事業
1960年代から「ダン」ブランドの風邪薬や、シラミ駆除薬「スミスリン」シリーズ、痔の治療薬「ジーフォー」、近年はタガメット(前項参照)のスイッチOTC薬「住友胃腸薬チェロ」をなど発売していたが、大日本製薬との合併を機にヘルスケア(大衆薬)事業から撤退することとなり、2005年8月に子会社であった住友製薬ヘルスケアの全株式を大日本除虫菊(KINCHO)に譲渡した。なお、同社は社名を「ダンヘルスケア」と変更している。