住吉公園
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住吉公園(すみよしこうえん)は、大阪府大阪市住之江区にある大阪府営公園。大阪府営公園としては浜寺公園とともに1873年(明治6年)に指定され、大阪で一番歴史のある公園となっている。
[編集] 概要
住吉公園という名称だが、現在の住所表示では住之江区になる。もともとは住吉区に属していたが、1974年の大阪市の区の変更に伴い、住吉区から住之江区が分区した時、住吉公園は住之江区地域に含まれた。
住吉公園は、現在は市民公園で、花壇や池、遊戯施設、コートなどが並ぶ。しかし元は住吉大社の境内で、大社の馬場があった。公園の中央を東西に走る「潮掛け道」は、住吉大社の表参道だった。
国道26号線に面した所に立つ高灯篭は、住吉大社の灯篭で、鎌倉時代創建の日本最古の灯台とされる。今は完全に内陸の市街地だが、かつては、住吉公園の少し西側を走る阪神高速道路15号堺線あたりまで海が迫っていた。
この海に面した住吉大社の社前の風景が、日本の美しい風景の典型とされる白砂青松の原景である「住吉模様」の地。
また鎌倉時代の元寇の時は、蒙古撃退のための住吉大社による住吉大神への「浜祈祷」は、住吉公園の前に広がっていた住吉の浜で行われた。