信楽高原鐵道
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信楽高原鐵道株式会社(しがらきこうげんてつどう)は、滋賀県で旧国鉄特定地方交通線の鉄道路線を運営している、甲賀市と滋賀県が出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社は滋賀県甲賀市信楽町長野192番地。
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[編集] 歴史
- 1987年2月10日 設立。
- 1987年7月13日 西日本旅客鉄道(JR西日本)信楽線を転換し信楽線開業。
- 1989年12月1日 信楽焼製の干支切符を発売開始。以後毎年発売。
- 1991年5月14日 信楽線においてJR西日本から乗入れの臨時快速列車と信楽高原鐵道の普通列車が正面衝突事故(信楽高原鐵道列車衝突事故)を起こす。
- 1995年12月18日 SKR300形投入。
- 2001年11月6日 SKR310形投入。
[編集] 路線
- 信楽線 貴生川 - 信楽 14.7km(第一種鉄道事業者)
[編集] 車両
詳しくは、各車両記事を参照のこと。
- 開業時に用意された車両。201~205の5両製造された。202と204が1991年の衝突事故で廃車になり、補充用に205が作られた。現在は205のみ残る。
- 1995年に製造された車両。301の1両製造された。衝突事故の教訓を元に安全面を強化している。
- 2001年に200形の置き換えで登場した。311と312の2両製造されている。SKR300形と同外観だが、エンジンの強化及びブレーキ系統の二重化をされている。
[編集] 編成
300形、310形は性能が他の車両と同じで、205との連結運転もできる。今は、行事以外は310形が主に運転されている。行事列車などは、長編成の3連で運転されることもあり、200形が見晴らしがよいため、下り3連では、常に2両目か最後尾に入る。しかし貴生川で車両を留置するための留置線がないため、200は上りでは先頭になる。2両で貸切の場合、200形を貸し切る事が多い。普段は単行で、一番多く312が運転される。普通の運転では、混んでいる時期などにまれに貴生川側に200形が連結されている。
[編集] 塗装
開業時は、オレンジなどの明るい色で、狸の影を連想させる塗装だったが、事故後緑帯に変更された。今はその上に狸のキャラクターと会社のロゴが描かれている。
駅名板も、古いものが撤去され、下に緑のラインカラーが入った新しいものに全駅変えられている。緑は信楽線のラインカラーであり、「安全」のシンボルカラーでもある。