催眠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
催眠(さいみん、hypnosis)とは、催眠状態と呼ばれる被暗示性の昂進した変性意識状態の一、またその状態に導く技術 (催眠法) のことである。
目次 |
[編集] 性質
意識の構成には「清明度」、「広がり」、「質的」の三つの要素が存在するが、このうち「広がり」の低下(意識の狭窄)は催眠である。また一般的に意識障害というと「清明度」の低下についてを指し、「質的」の変化(意識変容」はせん妄やもうろう等を指す。
[編集] 催眠による現象
催眠状態では意識が狭窄しているので、外界からの刺激や他の概念が意識から締め出され一つの事象が意識を占領することによって、暗示のままに動かされる。この暗示によって様々な幻覚が作り出されてくる。
催眠法は、心理的な悩みを改善する目的で行われる催眠療法 (ヒプノセラピー) と娯楽を目的に行われる舞台催眠 (いわゆるショー催眠) とに大別される。
催眠を医療に用いる試みもないではないが、積極的な医療機関は限られている。一般的には、まず薬物療法など、他の治療法を十分に試みた上で、適用可否の判断を含めて、訓練を受けた専門家により行われるべきである。
[編集] 関連
- 催眠を冠しているが舞台催眠の方を指し、「良くない応用例」の一つである。
[編集] 外部リンク
- 催眠心理研究室 (用語辞典や機械翻訳を応用して海外サイトを日本語や英和対訳で読めるリンク集など)
- 催眠の歴史 (ガスナー神父、メスメルからミルトン・エリクソンまでの催眠の歴史と解説)
- 催眠標準テキスト (催眠についての理論、技法、応用についての簡潔で標準的なテキスト)