光明寺 (加東市)
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光明寺(こうみょうじ)は兵庫県加東市にある高野山真言宗の仏教寺院。山号は五峯山(ごぶさん)、本尊は千手観音。「播磨高野」とも呼ばれる真言宗七十五名刹の一つである。開基(創立者)は法道とされる。観応の擾乱の光明寺合戦の舞台として知られる。
新緑と紅葉の名所で「ひょうご森林浴場50選」に選定される連山(宿尾・明星が辻・経の尾・大岩・弥木場)である五峯山の主峰頂上近くに本堂がある。光明寺合戦にまつわる史跡は本堂裏の本陣跡のほか、山内に数多く残る。
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[編集] 札所
- 播磨西国三十三箇所観音霊場第18番
- 新西国三十三箇所観音霊場第28番
[編集] 歴史
594年、法道による開基と伝わる。法道は、天竺(インド)から紫の雲に乗って飛来したとされる伝説的人物である。法道開基との伝承は文字通りに受け取ることはできないが、法道開基伝承をもつ寺院は兵庫県東部地域に集中しており、こうした伝承の元になり、地域の信仰の中心となった人物が実在した可能性は否定できない。
寺伝では平安時代初期に円仁(慈覚大師)が山内に留まったと言い、仁明天皇の勅願により常行堂が建立されたという。
1352年には山内で足利尊氏・高師直の軍と、足利直義・石堂右馬頭・愛曽伊勢守の軍の合戦(光明寺合戦)があった。
[編集] 伽藍
本堂、文殊堂、鎮守社、常行堂、仁王門などが建つ。塔頭(たっちゅう)として多聞院、遍照院、大慈院、花蔵院の4か院が現存する。
[編集] 文化財
- 重要文化財(国指定)
- 銅造如来坐像 - 塔頭遍照院の所有。平安時代中期の作。像高24cmの小像。木彫全盛のこの時代には珍しい金銅仏である。
[編集] 行事
- 花まつり(5月3日) - 「日本一幅善導大師自画像」や国の重要文化財の「銅造如来坐像(平安時代中期)」が公開される
[編集] 所在地・アクセス
[編集] 周辺情報
- 兵庫県立播磨中央公園(山麓)