全権委員
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全権委員(ぜんけんいいん)とは、一国の政府を代表して外交を行い、条約に署名・調印する権限を付与された国家公務員。日本においては、全権委員は、日本国政府を代表して、特定の目的をもつて外国政府と交渉し、又は国際会議に参加し、且つ、条約に署名調印する権限を付与された者をいい(外務公務員法第2条第3項)、特別職の国家公務員かつ外務公務員である。なお、類似の制度に政府代表があるが、政府代表は全権委員とは異なり条約に署名調印する権限は有していない。
[編集] 任命
日本においては、外務大臣の申し出により、内閣が任命する。 なお、特命全権大使、特命全権公使は、全権委員としての資格を有しており、条約に署名調印する権限を付与されている。