函館市交通局1000形電車
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函館市交通局1000形電車とは、1970年に登場した函館市交通局の路面電車である。
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[編集] 概要
1970年(昭和45年)に単車300形の置き換えのため東京都電7000形を譲受して登場した。東京都交通局(当時は東京市電気局)からの車両導入は1934年(昭和9年)の函館大火による車両被害の復旧のために木造単車35両を購入して以来であった。当初は改番と市章の取り付けのみで都電色のまま使用したが、ワンマン化改造に伴い形態と塗色は変更されている。他の車両に比べて横揺れが酷く、故障も多いため乗務員から敬遠されることから、余剰発生の都度廃車が進んでいる。現在3両が在籍するが、都電色に塗り替えられて使用されていた1007号が事実上休車となっている。
[編集] 製造
10両全車1955年(昭和30年)7月に日本車輌で製造された。1970年2月に東京都交通局より譲受した。品川埠頭より貨物船で積み出され、7032・7038・7039・7042号が三陽丸、7036・7040号が幸永丸、7033・7034・7037・7041号が朝香丸で海路渡道した。使用開始は3月からであった。
- 1001号 旧7039号(柳島)
- 1002号 旧7042号(錦糸掘)
- 1003号 旧7040号(駒込)
- 1004号 旧7036号(神明町)
- 1005号 旧7041号(錦糸掘)
- 1006号 旧7033号(荒川)
- 1007号 旧7034号(大塚)
- 1008号 旧7037号(神明町)
- 1009号 旧7032号(荒川)
- 1010号 旧7038号(柳島)
カッコ内は東京都での最終配置を示す。
[編集] 改造
[編集] ワンマン化改造
全車1971年(昭和46年)10月にワンマン化改造を行った。同時に前面をHゴム固定の非対称2枚窓に改造し、塗色も上半部アイボリーと下半部アイスランドグリーンの函館市電色に変更した。
[編集] 暖房取付
全車1971年10月に暖房を取り付けた。
[編集] 廃車
[編集] 主要諸元
- 全長:12500mm
- 全幅:2200mm
- 全高:3700mm
- 自重:15.9t
- 定員(座席):96(24)人
- 出力・駆動方式:60kW×2・吊り掛け式
- 台車型式:日本車輌D-20
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