函館市交通局500形電車
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函館市交通局500形電車とは、1948年に登場した函館市交通局の路面電車である。
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[編集] 概要
1948年(昭和23年)に登場した半鋼製低床車ボギー車。登場当時は2枚引戸の3扉であったが、1963年(昭和38年)11月より前後2扉のみを使用していた。1970年(昭和45年)よりワンマン化改造を行った。当初は装備されていなかった暖房装置も改造によって装備された。塗色は上半部マンチュアサンドライト(=ベージュ)、下半部マジュルカブルー(=ダークブルー)。函館市電では最大両数を誇ったが、近年では廃車が進んでいる。 現在では、529号車、530号車が残っている。
[編集] 製造
30両全車が日本車輌で製造された。
[編集] 改造
[編集] ワンマン化改造
ワンマン化改造と同時に運転席窓のHゴム固定化、後扉の閉鎖を行った。
- 511~515号、521~530号 1970年3月
- 516号 1970年6月
- 503~507号、517~520号 1970年12月
- 508~510号 1971年(昭和46年)2月
[編集] 暖房取付
- 503~516号 1971年10月
- 517号、519~530号 1972年(昭和47年)11月
[編集] 車体更新
[編集] カラオケ電車化
- 509号 1987年3月に自局工場で貸切用カラオケ電車に改造された。車内にカラオケ装置、テーブル、冷蔵庫などが設けられ、外観はワインレッドに羽目板風の縦ストライプとなった。
- 501号(2代) カラオケ電車509号が廃車となった1996年7月、2代目のカラオケ電車に改造された。
[編集] 廃車
- 501・502号 1973年10月 部品確保・余剰による。
- 503・504・506号 1985年5月
- 507・508号 1986年11月 508号は、廃車後駒場車庫に車体のみが倉庫として使用されたが、現存しない。
- 509号 1996年7月
- 510~512号 1991年4月
- 513~515号 1992年9月 東雲線廃止による
- 516・517・519~521号 1993年4月 ガス会社線廃止による。
- 518号 1964年1月 1963年8月の524号暴走による正面衝突事故のため車体大破。電装品は706号に流用。
- 522・523号 1993年5月 2001号・3001号と代替による
- 524号 1979年3月 余剰による。
- 525号 1994年3月 2002号・3002号と代替による。
- 526・527号 1995年3月 3003号と代替、運用の効率化による。
- 528号 1997年3月
[編集] 主要諸元
- 全長:13050mm
- 全幅:2336mm
- 全高:3700mm
- 自重:16.5t
- 定員(座席):80(28)人
- 制御方式:直接制御
- 出力・駆動方式:37.3kW×2・吊り掛け式
- 台車型式:日本車輌ウイングバネ式
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