劉賓雁
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劉 賓雁(りゅう ひんがん、Liu Binyan、1925年2月7日~2005年12月5日、アメリカ在住の中国人学者らの手によるインターネット新聞・多維新聞社によると12月4日死去)は、中国の作家。
1925年2月7日中国東北地方(旧満州)の吉林省に生まれる。1944年中国共産党に入党する。1951年北京で記者となる。中国共産主義青年団機関紙「中国青年報」の記者として活躍し、中国各地で取材活動をした。この過程で官僚や党幹部の腐敗に触れ、官僚主義を批判するルポルタージュ「橋梁工事現場にて」「本紙内部ニュース」を発表し、国の内外に大きな反響を呼ぶ。1957年の反右派闘争により「右派分子」となり創作活動を停止される。文化大革命中は「ブルジョワ民主化の代表的人物」として引き続き執筆活動を禁止される。文革終了後、1979年名誉回復し人民日報の記者になるが、1986年末の民主化運動に連座したと1987年中国共産党を除名される。1989年天安門事件の後にアメリカに亡命する。アメリカに渡った後も中国の民主化運動を支援し、活発に論壇で活動、「中国の良心」と呼ばれていた。代表作に「人と妖怪の間」「ひとりの人間とその影」「第二の忠誠」など多数。
日本では「劉賓雁ルポ作品集」や自伝が翻訳されている。
2005年12月5日癌のためアメリカ・ニュージャージー州の病院で死去した。80歳。
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